風神秘抄 の商品レビュー
念願だった『風神秘抄』をやっと読むことが出来ました。荻原さんの著書はどれも分厚いので最初はひるんでしまうのですが(『風神秘抄』はP.590)、読み始めるととまらないのがまた荻原マジックです。 日本史を舞台にしたファンタジーです。六波羅だの、懐かしいなぁ。思い出そうとしても思い...
念願だった『風神秘抄』をやっと読むことが出来ました。荻原さんの著書はどれも分厚いので最初はひるんでしまうのですが(『風神秘抄』はP.590)、読み始めるととまらないのがまた荻原マジックです。 日本史を舞台にしたファンタジーです。六波羅だの、懐かしいなぁ。思い出そうとしても思い出せないのは日本史に関するあたしの記憶の引き出しに知識が詰まっていないからでしょう(笑)でも、そんなあたしでも苦なく読めるのはやっぱりすごい。 内容は壮大すぎて、好きな箇所が多すぎる。草十郎の笛と糸世の舞が生み出す音律とか、表現がとても綺麗で繊細で、さすがと思いました。音楽ってなかなか言葉では表現できるものじゃないです。糸世が消えてからがまた長かった。まるで『白鳥異伝』で小倶那を探しに行った遠子の旅みたいな。でもやっぱりその中で成長するんですねー。いやぁ、よかったよかった。 勾玉三部作の一作目、『空色勾玉』に登場した鳥彦の子孫が登場するというのは聞いていたので楽しみにしていました。かなりおいしい役どころでした。でもやっぱり切なかった。鳥彦王が絡むところで、結構涙ぐんだりしていました。 糸世が飛ばされた異界っていうのは現代のことなのかなぁ。だとしたら糸世という昔の人が現代に現れたっていう話がまた出来そうですね。期待してます!笑 それにしても、いつも思うのだけど勾玉やこれが児童書扱いって、なんだかなぁ。大人でも楽しめるのに。むしろ児童のほうがこの厚さや内容にひるむのでは。。でも、もっと早くに出会っていたかったなーとは思いますね。 読めてよかったです。さてさて、勾玉と西の善き魔女が読みたくなってきた。
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3部作より、恋愛の色が濃いかな?3部作ファンなら絶対好きだと思う☆鳥彦王が最高♪ 07/02/03
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人には聴こえない笛を吹く少年と舞を踊る少女のお話。 勾玉三部作とはリンクしているけど、 つながってはいませんよ、ということらしいです。 物語中盤あたりにくっついて、それから追いかけるストーリーだったからか、男の子主人公だったからか、前作に比べて物語に入り込むのが難しかったような。...
人には聴こえない笛を吹く少年と舞を踊る少女のお話。 勾玉三部作とはリンクしているけど、 つながってはいませんよ、ということらしいです。 物語中盤あたりにくっついて、それから追いかけるストーリーだったからか、男の子主人公だったからか、前作に比べて物語に入り込むのが難しかったような。 鳥彦が出てきて嬉しかったりだとか。 透明感のある作風は変わりません。 素敵でした。この本も購入。
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平安末期を舞台にしたファンタジーです。 笛と舞が大事なキーになっていて、 音楽をやってるものとしても なんか楽しめました。 荻原さんの作品は、すごくさりげなく他の作品とリンクしているところが素敵です。
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勾玉の世界を引き継いだ、まったく別の物語。 源平合戦と時代が重なっているので、鎌倉幕府成立前の時代が好きな方におすすめかもしれません。
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勾玉三部作と繋がりある話。笛を吹く少年と舞姫の少女の出会い。鳥彦ファンが読むとにやけてしまいます・・・♪
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勾玉3部作の、その後のはなし。鳥彦が大好きだった人にはたまらない話だと思います。意地っ張りな女の子と、押され気味な男の子がかわいくて、すいすい読めます。
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荻原さんの新作。三部作とはまた一味違う仕上がりでした。踊り子の糸世の性格がとても愛らしい。出来れば、三部作から読むことをオススメします。
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昔から荻原規子さんの勾玉3部作が好きで、目にしてすぐに手に取りました。やっぱり楽しくてわくわくしながら読みました。長らく前の本は手にしていませんが久々に読んでみたくなりました。
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日本を代表するファンタジー作家荻原規子の時代ロマン。勾玉三部作から時代は下り、鎌倉幕府成立前、平安末期の平治の乱を舞台に紡がれる物語。児童文学の域を遥かに超えたスケール。世界に誇る珠玉の名作。
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