研修医エヴリンと夏の殺人鬼 の商品レビュー
あまり期待せず手に取った本でしたが、思いの外面白かった。 スピード感のある展開で一気に読めた。 巧妙なプロットとかではないけど、 救命救急という現場に身を置くエヴリンが公私共に忙しくしていて、 読者まで急き立てられる感じがあった。 それでグイグイ読めたのかも。 ただし、現在の彼氏...
あまり期待せず手に取った本でしたが、思いの外面白かった。 スピード感のある展開で一気に読めた。 巧妙なプロットとかではないけど、 救命救急という現場に身を置くエヴリンが公私共に忙しくしていて、 読者まで急き立てられる感じがあった。 それでグイグイ読めたのかも。 ただし、現在の彼氏に加えて気になる同僚と20代の頃(今の主人公は30代)付き合っただの1回寝ただの、 職場内の人間関係が濃過ぎて感情移入という訳にはいかなかったです。
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ニューヨークの病院のERに勤務する女性研修医が主人公。アメリカの医療制度や病院内の職階など、本当はよく分からなかったのだが、強引に読了。ヒロインは、かなりエグい連続殺人事件の真相を追いつつ、怒濤の勢いで押し寄せてくる患者たちの治療にあたり、また一方で恋人以外の男性に心惹かれ…と、...
ニューヨークの病院のERに勤務する女性研修医が主人公。アメリカの医療制度や病院内の職階など、本当はよく分からなかったのだが、強引に読了。ヒロインは、かなりエグい連続殺人事件の真相を追いつつ、怒濤の勢いで押し寄せてくる患者たちの治療にあたり、また一方で恋人以外の男性に心惹かれ…と、超多忙。本作の医療スタッフたちも、それぞれの問題に加えて、日常的な激務とプレッシャーに耐え続け、爆発寸前の人ばかり。仲間内での恋愛も頻繁にあり、関係が複雑に絡まり合っていて、病院が舞台の海外ドラマを彷彿とさせる世界でした。
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実習生リサの友人が連続殺人鬼に殺され、やがてリサも命を落としてしまった。 研修医エヴリンが頼りにならない警察を出し抜いて犯人に迫る。 タイトルと表紙でコージーっぽいのかと思ったら意外に本格だった。 ERを舞台に事件と医師たちの隠された秘密が工作していく。 きちんと伏線が張られて...
実習生リサの友人が連続殺人鬼に殺され、やがてリサも命を落としてしまった。 研修医エヴリンが頼りにならない警察を出し抜いて犯人に迫る。 タイトルと表紙でコージーっぽいのかと思ったら意外に本格だった。 ERを舞台に事件と医師たちの隠された秘密が工作していく。 きちんと伏線が張られているので、注意して読めば犯人は分かるようになっている。 ミステリ部分よりも、一人の研修医としてまた女性として進み方に悩むエヴリンの内面の描写が興味深かった。 ERの描写はばたばたしているだけでグロい部分はなしで読みやすかったかな。
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創元推理文庫の翻訳もの、好みに合うのが多いという漠然とした印象をもってるので、買ってみました。 面白くないわけではないです。むしろ面白かったですが、まとまりが無いというか、主人公がどういう人なのか理解できないまま事態がどんどん展開していきました。ひとつの事件だと思われてたのが実は...
創元推理文庫の翻訳もの、好みに合うのが多いという漠然とした印象をもってるので、買ってみました。 面白くないわけではないです。むしろ面白かったですが、まとまりが無いというか、主人公がどういう人なのか理解できないまま事態がどんどん展開していきました。ひとつの事件だと思われてたのが実はいくつものことが複雑に絡まっていた、というミステリはよくありますが、まず犯人が最初の方に 「こいつだろ!」 とわかっちゃいます。もちろんもうひとひねりふたひねりもあるんですけど、黒幕もこいつかあいつだよね、と読めてしまうので、最後のところもインパクトはそこそこ。動機についても子供時代に抑圧をコントロールできないまま大人になったからこうなったんだ、というような、人間の心のありようがあたかも客観的に説明可能かのような書きっぷりには全然共感できず、残念。 それにしても、エヴリンは猛烈キャラです。連続殺人犯に似た手口で襲われかかったのに周囲の反対も気にせずあちこち詮索してるときに何者かに頭を殴られてしまい、視界が暗くなったり意識が朦朧としたりする後遺症に悩まされても仕事も休まず(そんな無責任な!)、その状態のまま友人が殺害された現場に勝手に忍び込んだり、、、、、あまりにも滅茶滅茶なので、逆に面白いと思いました。
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