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「ヨーロッパ合衆国」の正体 の商品レビュー

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2023/04/24

本書はワシントンポストのジャーナリストであるトム・リード氏が、自身の欧州滞在経験も踏まえて、EUの台頭を多面的に記載した本である。本書はかなりのボリュームがあるが、それぞれの章がうまい具合にストーリー展開できていて、読み物としても良い出来だと思う。 個人的に最も面白いと感じたの...

本書はワシントンポストのジャーナリストであるトム・リード氏が、自身の欧州滞在経験も踏まえて、EUの台頭を多面的に記載した本である。本書はかなりのボリュームがあるが、それぞれの章がうまい具合にストーリー展開できていて、読み物としても良い出来だと思う。 個人的に最も面白いと感じたのは8章の「E世代と新たなヨーロッパの絆」である。ここでは、欧州統合が進展することで、いわゆる「ジェネレーションE(欧州世代)」と呼ばれる人々が生まれていることが記載されている。欧州域内で移動の自由化が進み、自身を欧州人と認識する人々が生まれているのである。この背景には超大国アメリカへの対抗意識もあるのだろう。自国だけではアメリカへのカウンターバランスになれないけれど欧州全体ならば十分になれる、という意識が底辺にあると思う。 本書はアメリカ人から見た、アンチアメリカとしてのEUの台頭を記載しているが、日本人からみた欧州と米国の対立に関しては、福島清彦氏の「アメリカ型資本主義を嫌悪するヨーロッパ」に記載されているので、こちらも読まれることをお薦めします。 本書、翻訳もうまく読みやすいので、是非一読することをお薦めします。

Posted byブクログ

2009/10/04

EU企業 ユニリーバ/ABF(マゾーラ油)/カドベリー(ハワイアンパンチ)/ディアジオ(酒)/ドイチェバンク(アレックス・ブラウン)/クレディ・スイス(ファーストボストン)/

Posted byブクログ