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榊原英資 インド巨大市場を読みとく の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2010/12/02

和書には専門書、一般書に限らず、単著によるものは少ない。複数の著者による本には弊害がある。個々の章の繋がりが見えにくいだけならまだいいのであるが、全体として何を言いたいのか分からないような、内容の羅列、寄せ集めに終始した残念な本が余りにも多いのである。  本書は元財務官の榊原英...

和書には専門書、一般書に限らず、単著によるものは少ない。複数の著者による本には弊害がある。個々の章の繋がりが見えにくいだけならまだいいのであるが、全体として何を言いたいのか分からないような、内容の羅列、寄せ集めに終始した残念な本が余りにも多いのである。  本書は元財務官の榊原英資氏を含む3人が著したものである。個々の章は読みものとして面白い。特に第3章「インドに急接近するアジアの国々」と第4章「熾烈な競争を勝ち抜く韓国企業」は、国力を高めようと着々と巨大市場への浸透を狙う韓国・タイの姿を描き出している。TPP問題で右往左往し、将来の国の食い口をどこに求めるのか、何の戦略も描きだすことができない、菅直人政権をあざ笑うかのようである。  「本書はインドの新しいテイクオフを中国、あるいは東アジアのそれと比較しながら、その歴史的意義を問うてみた。大きな視点で見れば、インドと中国、あるいは日本を除くアジアが、第二次世界大戦後の復興期を経て、今や大きく世界経済の中枢に返り咲こうとしているのではないか」。本書の序章及びオビにこうあるが、残念ながら、その目論見は失敗に終わっているように感じられる。「インド、中国、東アジア地域が世界最多の人口と内需拡大を背景にその経済覇権の一翼を担うことになるのは間違いない。世界経済をリードししてきた米欧はもとより、日本の相対的なプレセンスの減少は避けられない。日本が比較優位を持つとされるソフトパワーの活用等、インドにどう関わっていくか真剣に考えるのが必要だ」。雑駁に要約するとこうなるが、わざわざ、梅棹や川勝らの著作を長々と引用する必要性に乏しい。

Posted byブクログ

2009/10/04

本書によると、インドの人口構成は、中国よりも若い年代が多いそうです。投資家はインドの動向にも注目しています。

Posted byブクログ