ドイツさん の商品レビュー
戦争が背景にある作品。捕虜となってやってきた1000にんのドイツ人。まず、驚いたのは捕虜を受け入れ、比較的自由に生活することを許したということ。当時の日本ではきっと誰も考えつかなかったことではないだろうか?これこそ、英断ではなくてなんだろう・・・。そして、日本人とドイツ人との交流...
戦争が背景にある作品。捕虜となってやってきた1000にんのドイツ人。まず、驚いたのは捕虜を受け入れ、比較的自由に生活することを許したということ。当時の日本ではきっと誰も考えつかなかったことではないだろうか?これこそ、英断ではなくてなんだろう・・・。そして、日本人とドイツ人との交流が生まれる。戦争と平和のテーマで紹介したい優しい作品です。
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時は90年前。 場所は四国八十八霊場第一札所の鳴門は板東。 青島のドイツ軍俘虜千人を収容することとなった。 収容所長は戊辰戦争で敗れた会津藩士の長男、処遇に武士の情けでのぞんだという。 人が未だその身の丈で生きた時代、先進国ドイツと地元徳島の人々の間に深い交流が生まれた。...
時は90年前。 場所は四国八十八霊場第一札所の鳴門は板東。 青島のドイツ軍俘虜千人を収容することとなった。 収容所長は戊辰戦争で敗れた会津藩士の長男、処遇に武士の情けでのぞんだという。 人が未だその身の丈で生きた時代、先進国ドイツと地元徳島の人々の間に深い交流が生まれた。 人々は俘虜たちを「ドイツさん」と呼び、ドイツさんは創意と自主性に富んだ生活を送った。 農業、工芸、建築、音楽など、さまざまな交流が広がった。 ベートーヴェンの「第九」の日本初演もこの地、この時であった。 当時の友愛の交流を描くノンフィクション・ノベル。(背表紙より) 信頼に信頼で応え、愛に愛で報いた「ドイツさん」たち 言葉の壁を越え、人種の違いを意識させない、一つに結ばれた思いやりの世界を実現させた地元徳島住民たち。 素直に胸を打つ良作。 「ドイツさん」が残した花、コスモスの表紙に惹かれて手に取ったが、実にうれしい邂逅だった。
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