ヘルムート・ニュートン 写真集 の商品レビュー

ヘルムートニュートン(著者)

2011/11/18

ヘルムト・ニュートン最後の写真集は国境なき記者団による報道の自由を訴えるもの。

記者団代表のpierre veilletetは「・・・こういったことは、あなたがこの写真集を買った場所から飛行機でほんの１，２時間のところで起こっている。私たちがバカンスで訪れる国の雲ひとつない晴れた空の下でも起こっている。「都合の悪いこと」を報道する人が迫害されているのは、地球の反対側にある国だけで起きているのでもなければ、有刺鉄線で囲まれ監視塔から見張られているような場所の中だけのことでもない。それらの国にある美しいビーチや歴史的遺跡は普通に観光客でにぎわっている」と序文で語る。

ニュートンのゴージャスなモデルと街の優雅なスナップが、実は報道の自由のために大量の労力を払ったものであるのが写真家の言葉から伺える。写真の見せ方としてかつてないものを感じた。

写真はヨーロッパの様々なバカンス地が収められていて、国境を越えて光る視線のきらめきに魅了されてしまう。

2009/10/04

ヘルムート・ニュートンは1920年にベルリンの裕福なユダヤ人家庭に生まれた写真家です。
戦後、『ヴォーグ』誌や『プレイボーイ』誌に写真が掲載されるようになり、注目を集め、エロティシズムや暴力など、それまでタブーとされてきた題材を
テーマに作品を発表して常に見るものに衝撃を与えていました。
７０年代『ヴォーグ』や『マリークレール』、『エル』などに掲載された、その力強い作品にショックを受けたのを覚えています。