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縦に書け! の商品レビュー

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2024/07/25

 他のレビュアー皆さんが記されています通り、「最近の若者は〜」の本であることは間違いありません。ですが、ふっと振り返ってみると、なるほど盲点でしたと驚かされることは確かだと思えました。こうしてここに打ち込んでいるパソコンの文章も、当たり前のように横文字ですし、今や私たちの暮らしに...

 他のレビュアー皆さんが記されています通り、「最近の若者は〜」の本であることは間違いありません。ですが、ふっと振り返ってみると、なるほど盲点でしたと驚かされることは確かだと思えました。こうしてここに打ち込んでいるパソコンの文章も、当たり前のように横文字ですし、今や私たちの暮らしに必要不可欠なSNSも、当然横文字です。  一度意識してみると、なるほど縦文字の方が読みやすいと思えるようになりました。逆に、横文字の、左開きの本は手に取るのが少し躊躇いがちになってしまいました。どうしてくれるんですか、石川先生!笑笑  政府をはじめとした公文書は、今やほとんど横文字なんですよ、外国向けに翻訳しやすいように、あるいは翻訳されたものを日本語にしやすいように、そうした型に落ち着いたのだろうと思えます。私はパブリックコメントなどで政府に意見提案をするために、そうした書類をしばしば読む機会があるのですが、その度に「ああ、石川先生、また横文字ですよ、どうしてくれるんですか・・・」と思っておりますよ。笑  そうした私の生活におけるデメリット(?)を実感しつつ、当然、影あらば光ありというわけでして、縦文字の読みやすさはかつての比じゃないほどに高まりました。右開きの本を手に取ると「お、縦文字だ♡」っとなるぐらいには愛着が感じられるようになりましたよ。どうしてくれるんですか!石川先生!(褒め言葉)  今回の私のレビューは大した分量ではありませんが、ブラウザの長いブログを縦文字で読みたい・・・という方には、一手間ですが、  例えば、iOSをご利用の場合、 ①ブラウザの内容を「リーダー表示」にします ②それらを全文コピーします ③アプリ「TatePad」にペーストします ④縦読みで眺める  といった手順をご紹介いたします。  むしろその手間の方が億劫じゃい!という方は、もちろんそのままで大丈夫なのですが、私と同じく、石川先生の縦文字教育に遭ってしまった被害者(?)の方には、こんな風変わりなブラウザの楽しみ方があるということも、知っておいてもらいたかったのです。

Posted byブクログ

2014/08/20

酒鬼薔薇事件から始まる本書はもうなんていいますか凄いですよお腹いっぱいになります。 「縦書き」もとい「日本語」を愛する気持ちがひしひしと伝わってきます。「縦書き」こそが「日本語」であり、「横書き」は日本人を壊す〜なんて、なかなか、思い付かないですよそんなこと。『「縦書き」こそが精...

酒鬼薔薇事件から始まる本書はもうなんていいますか凄いですよお腹いっぱいになります。 「縦書き」もとい「日本語」を愛する気持ちがひしひしと伝わってきます。「縦書き」こそが「日本語」であり、「横書き」は日本人を壊す〜なんて、なかなか、思い付かないですよそんなこと。『「縦書き」こそが精神を救う』ってね!精神ですかそうですか。 何より2005年の時点で『「横書き」がひじょうな勢いで増え続けている』と述べる筆者の環境があまりにも読者とは異なっているのではないでしょうか。その「横書き」が主流でない場所に立ってテレビ、パソコン、ゲームをもって「横書き」批判されてもなあ、と。さらに『生活上必ずしも必須でない、パソコンやケータイ、インターネット』とあり、それらを必須と思う自分にとってはよくある今時の若者は〜本でした。ですが内容が表題からの予想に反して凄まじく壮大であったので大変楽しめました。

Posted byブクログ

2011/08/04

今まで「横」に縛られていた。 これを読んでから、まずは日記を縦書きに変えてみた。 縦書きで書くと、背筋が伸びる感じがする。 著者の主張には同意はできない部分も多いけれど、新しい(というよりも失われていた、本来の)世界観が提示されたのは確か。

Posted byブクログ

2009/10/04

書家である著者は、日本語を書くことの追求の果てに「書いてこそ日本語、それも縦に書いてこそ」という確信にたどり着く。そこから展開される日本文化の状況論はラジカルで示唆に富むものとなっているが、副題にある「横書きが日本人を壊している」という認識までも共有するのは簡単ではなかろう。しか...

書家である著者は、日本語を書くことの追求の果てに「書いてこそ日本語、それも縦に書いてこそ」という確信にたどり着く。そこから展開される日本文化の状況論はラジカルで示唆に富むものとなっているが、副題にある「横書きが日本人を壊している」という認識までも共有するのは簡単ではなかろう。しかし、キーボードに侵略されたままでは、日本文化に未来はない! 

Posted byブクログ