ハッカー宣言 の商品レビュー
ハッカー宣言 (和書)2011年06月15日 01:03 2005 河出書房新社 マッケンジー・ワーク, 金田 智之 柄谷行人さんの書評から読んでみました。 最初はなんだか読みづらいと感じていましたが、なれてくると非常に面白い。読みながら『例外では無い』について考えていまし...
ハッカー宣言 (和書)2011年06月15日 01:03 2005 河出書房新社 マッケンジー・ワーク, 金田 智之 柄谷行人さんの書評から読んでみました。 最初はなんだか読みづらいと感じていましたが、なれてくると非常に面白い。読みながら『例外では無い』について考えていました。そういう意味でアナーキスト的ではあるが、ハッカーなのだ。ハッカー宣言は非常に面白い。『例外では無い』といちいち宣言して歩くのだ。痛快だね。 兎に角、参考になった。
Posted by
ハッカーって言うのは、マニアックなPC侵入者で、とんでもなく悪い奴だとばかり思って、てっきりこの本もそんな悪事のすすめ、みたいにして読んでいきましたが、そうじゃなくてハッカーとは知的な情報生産従事者だと規定されます。これをかつての労働者階級として、そして支配階級を情報を独占して所...
ハッカーって言うのは、マニアックなPC侵入者で、とんでもなく悪い奴だとばかり思って、てっきりこの本もそんな悪事のすすめ、みたいにして読んでいきましたが、そうじゃなくてハッカーとは知的な情報生産従事者だと規定されます。これをかつての労働者階級として、そして支配階級を情報を独占して所有しているベクトル階級と名づけ、今でも両者間で階級闘争は続いているとします。つまりこの本は、この21世紀の情報社会の中での『共産党宣言』を気取ろうというつもりらしいのです。ドウルーズを援用して解き明かそうとしますが、ベンヤミンやベイトソンやボードリヤールやバロウズなどの引用にちりばめられた文章、なにぶん抽象的で未消化なこと著しく、難解というより説明不足の感が否めませんが、構想というか描こうとするものは何か魅力的な感じがしないでもありません。
Posted by
- 1