縮図・インコ道理教 の商品レビュー
ネットで公開されているPDF版で読破。嫌●流というのが流行った。これは嫌皇流とでもいう感じ。対話ベースの小説ということになっている。引用が多く、これ小説っていうのだろうか? という左翼的な体裁。その割には保守的な文学議論などをしており、本音を全面に出しつつ煙に巻くような書き方。あ...
ネットで公開されているPDF版で読破。嫌●流というのが流行った。これは嫌皇流とでもいう感じ。対話ベースの小説ということになっている。引用が多く、これ小説っていうのだろうか? という左翼的な体裁。その割には保守的な文学議論などをしており、本音を全面に出しつつ煙に巻くような書き方。ああいう論旨にはこう反駁するっていう感じで。当然、この感覚には添えない。もちろん、暴力や殺人を肯定するわけじゃないけれども、オウムの省制度と大日本帝国をわざわざ重ねたり、オウムを皇国の縮図だというのは不敬なのは当然、まったく当たらない。こういう左翼的な一面性こそが戦争においてああいう局面を生んだと思えないのだろうか?それを近親憎悪などという言葉で結び付けようという企みには与しない。歴史の重みは関係ない、というような言説から始まる一連の天皇制軽視をさらりと書いているが、かなり無理やりであり、そのまま自分へブーメランで返ってくる言説だと思う。この言説がありなら、あの頃日本は左翼だったとも言える。当時、虐げられていた有色民族を代表し既得権益に闘争を挑み最終的に敗れた。こんな風に左翼闘争と重ね合わせたりされたらどう思うのだろうか?当然、皇国の戦いはそのような新興宗教にも左翼闘争の縮図でもない。ただ、こういう反応が出てくる分、面白かったと言えなくもない。喧々諤々の議論をしていた頃の残滓といった感じ。
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このテーマの小説ははじめてみた気がした。いま気になること、でも隣の人とは話せないこと。80過ぎのじいさんにやらせておいていいのか。全くもっていいけど。あのヒトに読ませて感想が聞きたい。
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