陳列技術入門 の商品レビュー
2020年に姿を消した、「商業界」の書籍、スーパーなどでの商品の陳列方法に関するものです。 計画的に購入しているものは、約3割、衝動買いというか、店頭で見て購入を決めた商品は約7割。 冒頭に、この例と、お買い物とは、いかに衝動的、非計画的に行われるものなのかということが紹介されて...
2020年に姿を消した、「商業界」の書籍、スーパーなどでの商品の陳列方法に関するものです。 計画的に購入しているものは、約3割、衝動買いというか、店頭で見て購入を決めた商品は約7割。 冒頭に、この例と、お買い物とは、いかに衝動的、非計画的に行われるものなのかということが紹介されています。 店内を客がぐるぐる見て回ることを動線ということから、Webでのネットサーフィンを動線というのも、商業的な慣習から受け継いだものではないかとおもいました。 気になった点は、以下です。 ・夏場のそうめんや冷や麦が、4月や5月に爆発的に売れる週や日がある。お客様は以外とも思われる購買行動をしているようだが、それが真の買い物実態である。 ・ちらしを見て来店するお客様は、3割強しかいない ・いくらチラシ広告に入った日替わり商品であっても、お客様の目につかなければ販売のスピードが落ちることになる。 ・「陳列」とはひとつの商品を並べ、積み上げる技術であり、「プレゼンテーション」は、陳列された個々の商品の良さを際立たせることで最大限にお客様に伝え、売上げと利益を最大化するための営業戦略の最終段階である。 ・スーパーでは目から入る情報が8割をしめている。 ・買物動線とは、お客様が店内を回遊する動きの軌跡である ・お客様は、コーナーを丸く歩く歩行をとる傾向があるため、そのコーナーに購買頻度の高い商品を配置する。コーナーはシンプルでわかりやすいほうが効果が高い。 ・異なる商品を陳列する新しい売場にはいると買い物の切り替えができない傾向がある。そのために、うまく切り替えができるように特売品などを並べて切り替えがうまくできるように配置する。 ・アイランド(島)は、単品大量陳列しやすいコーナーである ・レジに近づくにつれて、意識はレジに向けられるため、レジのフロントよりはみ出したところにある商品はデッドスペースになりやすい。 ・マグネット商品とは、お客様を引き付ける商品 第1マグネット 主通路のアウトライン商品 生鮮、総菜、日配、ベーカリー等 第2マグネット 主通路脇の平ケースや平台、突き当りの主通路ぞいの商品 旬の野菜、果物、鮮魚、総菜、チラシ品(本日のお買い得) 第3マグネット ゴンドラエンド スナック、菓子、インスタントラーメン、牛乳、卵、PB商品など 第4マグネット 通路内の集客力の高い商品 冷凍食品、調味料、茶、ペットボトル、等 ・ゴンドラ(スーパーの張り出し型と、コンビニの垂直型がある) 張り出し型 ゴールデンゾーン(110~140cm)、最下段(0~45cm)の位置にあるものが良く売れる 垂直型 70cm~140cmのもので、67%を占める ・ゴンドラ2本の左にあったものを、100とすれば、中央にもってくれば、125うれる。ばらばらになっているものをまとめれば、113うれる。 ・買いやすい売場を実現させる前進立体陳列:フェースアップ ・陳列作業の基本は5S 整理、整頓、清掃、清潔、躾 ・陳列、配列作業の効率化 ①手間をかけない陳列、②すぐ変身できる陳列、③計画重視の陳列、④誰にでもできる陳列、⑤適正数量の陳列 ・陳列の手直し ①開店前、②昼食の前後、③午後のピーク前、④午後のピーク後から閉店前、⑤集中手直し 結論というか、最後のなぞかけは、「あなたは自分が売っている商品のことをどれくらい知っていますか」です。 単に並べるだけでなく、「なぜ」、「どうして」という問いかけとともに売り場をよく観察しましょうが、アドバイスです。 「売場とは売り手からみれば商品を売る場所ですが、お客様にとっては商品を選び買う場所です。」 目次は、以下です。 はじめに 第1章 購買心理を”科学”しよう 第2章 買物動線を解明しよう 第3章 お客様の視線はどう動く 第4章 商品はこうして配置しよう 第5章 こんなにもある!陳列の方法 第6章 効果的な陳列作業のポイント 付録・陳列と演出を成功させるチェクリスト50 おわりに
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