海と帝国 の商品レビュー
時代背景中心。歴代皇帝のエピソードがもっと見たかったな…。 万暦帝なんて、名前が出ただけで、メインは張居正だし…。 せっかく500ページ以上あるのに、思ったのと違う…。
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明や清の歴史がまともに出てこないのでこのシリーズで扱う必要はあったのだろうか? 貿易に主眼を置いているが、著者の独自の経済学のようなものは、いつも前提から結論まで飛躍しすぎているので、私には理解ができなかった
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『海と帝国』のタイトル通り、明朝・清朝が、海運や貿易を通して伝統的な中国の領域を超え、近代世界システムへ関連する過程を書き出しています。政治史は比較的記述が薄めで、経済史・社会史が中心です。「海」というキーワードを通して中国、ひいてはユーラシア大陸全体の歴史をマクロ的に書き出す事...
『海と帝国』のタイトル通り、明朝・清朝が、海運や貿易を通して伝統的な中国の領域を超え、近代世界システムへ関連する過程を書き出しています。政治史は比較的記述が薄めで、経済史・社会史が中心です。「海」というキーワードを通して中国、ひいてはユーラシア大陸全体の歴史をマクロ的に書き出す事が多いので、海洋国家としての明清時代に興味がある方におすすめです。
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交易で歴史をみるという視点が面白い歴史書です。恣意的な明朝と自制的な清朝というまとめも面白いですね。 王陽明や陳弘謀などの政治家、大きな権力をにぎった宦官、普通の歴史書には載らないような海賊や、大商人、地方の名族などの伝記をからめて歴史のシステムを語る所は迫力があります。また、清...
交易で歴史をみるという視点が面白い歴史書です。恣意的な明朝と自制的な清朝というまとめも面白いですね。 王陽明や陳弘謀などの政治家、大きな権力をにぎった宦官、普通の歴史書には載らないような海賊や、大商人、地方の名族などの伝記をからめて歴史のシステムを語る所は迫力があります。また、清朝の成立には毛皮の交易が関わり、明初の現物経済には塩がつかわれていたこと、明後期から清の盛世にかけての銀と銅銭の関係、タイからの食糧輸入、日本の輸出品の変遷が中国の需要の変遷に関係していることなど、物から歴史を見る点も、どれも興味深いものばかりです。人口問題や、チベット問題、台湾の開発や、華僑のことなど、今日の中国に関する問題のルーツも説かれていますし、冒険商人や、カントリートレーダーの活動など、オランダやイギリスの活動、マテオリッチやアダムシャールの活動など、西洋人の活動も視野にいれて、歴史のおもしろさがつまった一冊になっています。
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岸本先生、参考文献。 経済の観念が出てくると、とたんに理解が難しくなるという自分の限界を思い知った。 交易とか本当むずかしい。ウォーラーステインも難しい。
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