脱税の決算書 の商品レビュー
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2005年刊行。バブル時代の匂いをぷんぷんさせる脱税事件のあれこれをリサーチしたもの。ロッキード事件の児玉誉士夫や田中角栄のような懐かしの面々から、イトマン事件の主役伊藤寿永光、政界のドン金丸信、サラ金王武井保雄父子(武富士創業家)、西武グループの帝王堤義明などの様々な脱税の手口を明らかにする。とりわけ(著者も驚嘆するが)、伊藤寿永光のやり口は凄まじい。弁護士を手玉に取り、裁判手続までも脱税の手法として利用する伊藤の手練手管は、本書を読む限り驚異的。
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