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憂春 の商品レビュー

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2022/07/13

2001年から2005年までの歌五四一首(長歌一首、旋頭歌一首)を収めた第七歌集。超空賞受賞。「午後のかぜ瀞(とろ)にしづみて夏ふかしあなひそかわれに魚の影ある」「わが髪より生(あ)れしならずやなまぬるき風を起こして黒揚羽とぶ」「空蝉は油のいろに透きとほり蝉かもしれぬゴータマ・ブ...

2001年から2005年までの歌五四一首(長歌一首、旋頭歌一首)を収めた第七歌集。超空賞受賞。「午後のかぜ瀞(とろ)にしづみて夏ふかしあなひそかわれに魚の影ある」「わが髪より生(あ)れしならずやなまぬるき風を起こして黒揚羽とぶ」「空蝉は油のいろに透きとほり蝉かもしれぬゴータマ・ブッダ」「<四人乗りゴンドラ>に四人家族乗り宙に浮かべり一塊として」「風呂敷に夕日をつつみ見せに来し祖父よ春のある世の夢に」「死ののちもこの家族なり春彼岸ぱんぱかぱーんと弁当ひらく」「風に飛ぶ帽子よここで待つことを伝へてよ杳(とほ)き少女のわれに」「あるときはさみしい顔の犬が行くわたしのなかの夏草の径」

Posted byブクログ