単騎、千里を走る。 の商品レビュー
2017.02.20 まだ、こんな家族の強い愛の表現をする人がいるんだあと思った。家族への不信感が解かれる時とはこんなものかと•••。諦めてはいけない、諦めない限り道は拓ける、心は開かれる!
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原作は 張芸謀が書いたと思っていたのですが、違っていました。 日本人が書いたのですね。 三国志をベースにして ここまで現在の日本の物語に仕上げるとは 構想力と筆力がありますね。 DVDをみるのと 本を読むのでは 同じストーリーでも 感慨が違う。 途中で、物思いにふけることがで...
原作は 張芸謀が書いたと思っていたのですが、違っていました。 日本人が書いたのですね。 三国志をベースにして ここまで現在の日本の物語に仕上げるとは 構想力と筆力がありますね。 DVDをみるのと 本を読むのでは 同じストーリーでも 感慨が違う。 途中で、物思いにふけることができる。 言葉をかみ締めることができる。 子供が 父親を探す というストーリーが多い中で 父親が 子供を捜すという設定が うまい。 『仮面劇』をうまくシンボル化している。 高田剛一が 息子のために何ができるのか? そのことを 実直に考え行動する。 その姿を中国人が 高田剛一を 関羽のようにとらえ・・・ 協力していく・・・国を超えても通じ合える 大切なもの。 父と息子のドラマは 私の心を強く打つ。
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この本は映画のノベライズです。内容は親子の間に溝があって、その息子が癌で余命いくばくもないと知った父は息子のために単身中国に渡って「単騎、千里を走る」という京劇をビデオに収めてくると言うものです。 これは、映画版のノベライズ版ですが、これを書いているのが僕の好きな白川道先生だっ...
この本は映画のノベライズです。内容は親子の間に溝があって、その息子が癌で余命いくばくもないと知った父は息子のために単身中国に渡って「単騎、千里を走る」という京劇をビデオに収めてくると言うものです。 これは、映画版のノベライズ版ですが、これを書いているのが僕の好きな白川道先生だったので、僕はただそれだけの理由で手にとって読んでみることにしました。正直な話、映画はまだ見ていないのですが、主演は高倉健だそうです。読んでいてまさしく、主人公の父親は彼そのものだと感じずにはいられませんでした。後に囲炉裏炉調べてみると、この映画を撮った監督は高倉健にこの父親を演じることを前提としてこの脚本を書いたのだそうです。 ストーリーを簡単に書くと、あることがきっかけでずっと、わだかまりのあった親子が、末期の肝臓がんで余命いくばくもない息子のために、父親が単身中国にわたって、三国志の関羽を主人公にした 仮面劇『単騎、千里を走る』を撮影してくる、というものです。 こういう不器用な男の生き様を演じさせたら右に出る者はいない高倉健と、何かにかける男の矜持をを描かせるとすばらしい白川道先生。もしもこれを部屋で一人で読んでいたら、ひょっとすると、僕は泣いていたかもしれません。そう思わせるものでした。
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(2007.8.5)白川道 映画からおこした小説は所詮小説として読むのは無理でした。やはり映画を見ることにしましょう。
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号泣、というわけではないけれど、読み進めていくうちに、ジワーッっと目頭が熱くなる本。 予てから、「人間同士、分かり合えないことなどない」「人生何度でもやり直せる」という名(迷?)台詞は、あまり信じていない方です。 血が繋がっていても、人生を共に歩く伴侶でも、全てを分かり合える事...
号泣、というわけではないけれど、読み進めていくうちに、ジワーッっと目頭が熱くなる本。 予てから、「人間同士、分かり合えないことなどない」「人生何度でもやり直せる」という名(迷?)台詞は、あまり信じていない方です。 血が繋がっていても、人生を共に歩く伴侶でも、全てを分かり合える事など不可能に近い。また、人生をやり直しても、元の幸せを取り戻す事は出来ないかもしれない。『やり直し』を共感してくれる人が傍らにいなければ。 それでも、「分かり合いたい」「やり直したい」という強固な意志がなければ、人間、前に進む事なんて出来はしないんですね。 本自体は半日もあれば読み終えられるスッキリとした内容ですが、寒く凍てついた心を取り戻せるような、そんな温もりを感じます。 不器用で他者との交流が苦手な初老の主人公も、唯一つの目的の為に中国へ渡る。しかも、それが単に目的を叶える為だけの旅ではなくなっていく。中国での旅を通して、主人公が取り戻したかった『何か』と、主人公が手にしたかった『何か』を同時に得られるのって、この上ない『幸せ』だと思うんです。 気持ちを凍らせている人には是非読んでいただきたいと思う一冊です。 特に、お子さんをお持ちのお父様は。
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