ろくろ首の首はなぜ伸びるのか の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
妖怪や化け物などの仮想生物を生物学的に実証しようという大人のお遊び。「空想科学読本」に通じるものがあるが、向こうが在りえない(在るとしても矛盾が生じる)というスタンスに対して、こちらは生物学のあらゆる知識を援用して在りえる(かもしれない)というスタンスで論述する。どちらもお遊びだから優劣など意味はないのだが、片や新書で出版している分だけアカデミックに思えるのが不思議。
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こういうちゃめっけのある本は非常にすきです。まるで存在しない人物や物質名をさも当然のように「どや」と出してくる、なんとハイセンス。生物大好き人間としては、ある意味新書なのに息抜き的一冊だった。江戸時代の怪談話についての話題が目立ったが、実際そんなのはめちゃくちゃ有名でない限り知ら...
こういうちゃめっけのある本は非常にすきです。まるで存在しない人物や物質名をさも当然のように「どや」と出してくる、なんとハイセンス。生物大好き人間としては、ある意味新書なのに息抜き的一冊だった。江戸時代の怪談話についての話題が目立ったが、実際そんなのはめちゃくちゃ有名でない限り知らないので、その辺だけが現代っ子への配慮がたりなかったと思われる。
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想像上の生物を、生物学的観点から真剣に解説、考察した本 新潮文庫の編集者が言った通り、知的な遊戯とアカデミズムの取り合わせが絶妙で、非常におもしろかった
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友人から借りました ファンタジー? 学術書? 真面目にふざけた本。 もはや、どれを信じたらいいのか。 とれももっともそうに書いてあるから。 人魚を、受精卵の細胞分裂から追いかけたり(イラスト入り)、免疫の説明を真面目にしたあと「キメラ」の狸遺伝子が「免疫」を騙すと...
友人から借りました ファンタジー? 学術書? 真面目にふざけた本。 もはや、どれを信じたらいいのか。 とれももっともそうに書いてあるから。 人魚を、受精卵の細胞分裂から追いかけたり(イラスト入り)、免疫の説明を真面目にしたあと「キメラ」の狸遺伝子が「免疫」を騙すとかいう話が。 すごい、奇書ですね。 妖怪のほかにも、最近の映画、千と千尋の「カオナシ」とかの分析も。 あまりにも、緻密に描かれていて「気持ち悪い」というところもある。詳しすぎて「難しい」ところもある。 娯楽本になりきれてない気もするが、妖怪類をここまで真面目そう(?)に分析した本はなかなかないだろう。
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[ 内容 ] ドラキュラはなぜ日光で灰になってしまうのか。 モスラはどうやって呼吸しているのか。 人と魚が合体して人魚になる過程、カマイタチの鎌の成分、カオナシが食べた生物の声になるメカニズムとは-。 古今東西の「架空生物」の謎を最新生物学で解き明かす。 読み進むうちに頭が柔らか...
[ 内容 ] ドラキュラはなぜ日光で灰になってしまうのか。 モスラはどうやって呼吸しているのか。 人と魚が合体して人魚になる過程、カマイタチの鎌の成分、カオナシが食べた生物の声になるメカニズムとは-。 古今東西の「架空生物」の謎を最新生物学で解き明かす。 読み進むうちに頭が柔らかくなること間違いなし。 仮想と現実、冗談と本気、奇想と学問が大胆に結合した「遊ぶ生物学」。 [ 目次 ] 第1章 遊ぶ解剖学(飛頭蛮-耳はどのように翼として機能するか ケンタウロス-人間の胴体はどのように馬からつながったか 豆狸-陰嚢はどのように広がったか) 第2章 遊ぶ免疫学・遊ぶ発生生物学(ぬえ-キメラはどうして生き残ったか カオナシ-食べた生物の声をどのようにして出せたか 人魚-ヒトと魚の体はどのように融合したか) 第3章 遊ぶ生化学・遊ぶ分子生物学(吸血鬼-太陽の光が当たるとなぜ灰になるか カマイタチ-前肢の鎌はどのようにして出来たか 皿かぞへ-井戸から出てくる皿はなぜ九枚か) 第4章 遊ぶ細胞生物学(ろくろ首-首はどのように伸びたか オオツキヒカリ-植物はどのように透明になったか 赤えいの魚-魚はどのように巨大化したか 目目連-障子にどうして目が出来たか) 第5章 遊ぶ生態学(カワリオオアゴウツボ-魚はなぜ泳ぐのをやめたか モスラ-ガはどのように巨大化したか 蜃-ハマグリはどのように気を吐くか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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「ろくろ首の首はなぜのびるのか?」 著者 武村政春 サブタイトル通り生物学の知識でジョークを楽しむ一冊 空想の生物を現行の生物学によって考察しています キチンとした知識を持った人が書いたものは どんなジャンルの物でも面白く読めるなと思う 参考文献が数多く載っているので 生物につ...
「ろくろ首の首はなぜのびるのか?」 著者 武村政春 サブタイトル通り生物学の知識でジョークを楽しむ一冊 空想の生物を現行の生物学によって考察しています キチンとした知識を持った人が書いたものは どんなジャンルの物でも面白く読めるなと思う 参考文献が数多く載っているので 生物について調べるとっかかりに大変便利なのでは この中で紹介されている「鼻行類」に凄く興味を惹かれます 生物学に興味があるとより楽しめるのでは もしくは妖怪が好きな方に
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副題は「遊ぶ生物学への招待」 中は解剖学・免疫学・生化学等に分かれいます。対象となる生物(?)は、表題にあるろくろ首からケンタウルス、吸血鬼にカオナシ等々多岐にわたっており、たいへんマジメに遊んでいます。つまり遊びながら学べるのです。 こういうのを教科書とまでは言わないけれど、副...
副題は「遊ぶ生物学への招待」 中は解剖学・免疫学・生化学等に分かれいます。対象となる生物(?)は、表題にあるろくろ首からケンタウルス、吸血鬼にカオナシ等々多岐にわたっており、たいへんマジメに遊んでいます。つまり遊びながら学べるのです。 こういうのを教科書とまでは言わないけれど、副教材あたりに使ってくれると理科離れが減るのかも…?
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読書の秋ですね! こんなに読むのがはかどるのは久しぶりです。副題は「遊ぶ生物学への招待」。かなり遊んでます。架空の生物を、単にあまり確認されていない生物であるとして、どういう機構ならその生物が存在できるか、そして何々出来るかっていうのを生物学的に考えてみるのです。著者はシュテンプ...
読書の秋ですね! こんなに読むのがはかどるのは久しぶりです。副題は「遊ぶ生物学への招待」。かなり遊んでます。架空の生物を、単にあまり確認されていない生物であるとして、どういう機構ならその生物が存在できるか、そして何々出来るかっていうのを生物学的に考えてみるのです。著者はシュテンプケの『鼻行類』に影響を受けたようです。ちなみに『鼻行類』の存在を知ったのは、たなぞう によってです。まだ読んでませんが。よくみると、各章が「遊ぶ分子生物学」「遊ぶ生態学」などのようになっていて、全部読むと生物学にどんな分野があるのかが分かし、色々な話題が盛り込まれている。テロメアとか、アポトーシスとか。だから構成としてはすごくよくできているのだと思うけど、残念ながら僕にはあまり面白くなかったんですね。生物学の勉強にもならないことはないのだろうけど、読んだそばから忘れていく気が・・・。著者が医学部出身なので、ラテン語は得意なんでしょうか。 調べないと意味が分からない学名があったけど、ラテン語の辞書は持ってないのでまたの機会に。
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考えたことがありますか?? ろくろ首の首が伸びる方法を。 飛頭蛮が耳で飛ぶ仕組みを。 ケンタウロスの体の中身を。 そんな疑問に生物学的見地から考え追求した1冊!! 「そーゆー事だったのか!!」 ロマンがあなたを待っています。
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新書って難しそう……なんて思ったら損します。個人的には、「吸血鬼―太陽の光が当たるとなぜ灰になるか」がツボ。
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