神はサイコロを振らない の商品レビュー
テレビドラマの原作と…
テレビドラマの原作ということで知った本。10年前に消えた航空機が10年後の滑走路に着陸するという発想自体が新鮮。10年ぶりに再会する家族・乗客&家族の対応に奔走する航空会社・真実を見極めようとする研究者とそれぞれの物語は興味深く、それぞれのとる行動にも納得。
文庫OFF
10年前に謎の失踪を…
10年前に謎の失踪を遂げた飛行機が時を越えて帰ってきた。世間では10年の時が流れてるのに、飛行機に乗っていた乗客たちは10年前の姿をしたまま、みなの前に現れる。 正直発想が突飛過ぎて、妙に現実離れしすぎた感じを受けたのですが、後半にくるとそれも薄れます。乗客たちにとっての10年は...
10年前に謎の失踪を遂げた飛行機が時を越えて帰ってきた。世間では10年の時が流れてるのに、飛行機に乗っていた乗客たちは10年前の姿をしたまま、みなの前に現れる。 正直発想が突飛過ぎて、妙に現実離れしすぎた感じを受けたのですが、後半にくるとそれも薄れます。乗客たちにとっての10年は一瞬でしたが、待ちつづけた人にとっての10年はとても長い時間。その重みがひしひしと伝わってきました。最後は涙、涙。特にバイオリンをひく彼女。本当に素敵でした。
文庫OFF
奇跡の結末
10年前に消えたはずの飛行機が、戻ってきた。当時と全く変わらない姿の乗客を乗せたまま……。彼らとは違い、10年分の年齢を重ねた家族の、友人の、恋人の想いは?この奇跡の結末、見届けてください。
abtm
3 最後の最後 クライマックスがなんか心を打つものがあった 淡々とタイムリープしてきた人達の数日間が描かれていくという印象 自分はあまり刺さらなかったが最後だけ全部を回収して理解出来たので良かった
Posted by
もうちょっとタイムトラベル的なSFっぽい話かと思ったので、そうではなかったのは残念だったけど面白かったです。
Posted by
SF+ファンタジーのエンターテイメントストーリ! 限られた時間をどう過ごすか?を考えさせられる物語です。 しかし、登場人物多過ぎで厳しい展開。 この人誰だっけ?誰だったっけ?となって、感情移入しにくい。こんなに人を出す必要あったの?(笑) 8月に忽然と消息を絶った旅客機が10年...
SF+ファンタジーのエンターテイメントストーリ! 限られた時間をどう過ごすか?を考えさせられる物語です。 しかし、登場人物多過ぎで厳しい展開。 この人誰だっけ?誰だったっけ?となって、感情移入しにくい。こんなに人を出す必要あったの?(笑) 8月に忽然と消息を絶った旅客機が10年後に羽田空港に帰還するという設定。 残された家族達は遺族として、その10年を過ごしてきました。 そして、その乗員乗客は、その3日後に元の時間軸に戻ってしまうという展開。 乗員乗客は、遺族となっている家族にその3日間で会うことができるのか? こうした時間軸の中で、10年前の想い、今の気持ち、そして、3日間で伝えたいこと、やりたいこと、そんな人間模様が交錯する物語なのですが、いかんせん、冒頭に書いたとおり、登場人物が多過ぎ! 場面場面が切り替わって、ついていくのが大変。 とはいえ、様々な家族での再会と別れはぐっとくるものがありました。 もし、自分なら、 残された3日間をどう使うのか?誰と会うのか?自分がタイムスリップ側だったら?自分が残された世界の方だったら? 何を残すのか?何を伝えるのか? 今、この時間を大切にしたいと思います。 お勧め。
Posted by
かつて突然姿を消した飛行機が10年後に乗客とともに再び姿を現した。乗客は10年の時が進んだことに驚きつつ、各々の会いたい人との再会を果たした。だが、この再会にはタイムリミットがあり... いくつもの話が同時進行で進み、頻繁に切り替わる。また、登場人物も多いため、状況把握が少し大...
かつて突然姿を消した飛行機が10年後に乗客とともに再び姿を現した。乗客は10年の時が進んだことに驚きつつ、各々の会いたい人との再会を果たした。だが、この再会にはタイムリミットがあり... いくつもの話が同時進行で進み、頻繁に切り替わる。また、登場人物も多いため、状況把握が少し大変。警視庁の人が2つの事件を追う話が面白かった。
Posted by
1995年8月15日。宮崎から東京に向かっていたYS-11 402号機が海上で行方不明になった。東大を追われた加藤教授は、量子力学の見地から、2005年に402号機が戻ってくると予言したとおり8月12日に突如現れた。遭難して死亡したと思われていた乗客は消えたときのまま羽田空港に降...
1995年8月15日。宮崎から東京に向かっていたYS-11 402号機が海上で行方不明になった。東大を追われた加藤教授は、量子力学の見地から、2005年に402号機が戻ってくると予言したとおり8月12日に突如現れた。遭難して死亡したと思われていた乗客は消えたときのまま羽田空港に降り立った。10年歳をとった家族らと再開する…。 あー、SFなんだー。てっきり殺人事件者のミステリだと思って読み始めたが、飛行機が?とあっけにとられた(読前にあらすじは読みません)。 2004年の作品ということであるが、割りとゴッテリとした話で、各乗客のバックグラウンドが詐欺でやられていたり、阪神大震災等で家族がほぼ壊滅状態であったり、親族に詐欺を働かれたなどの波乱万丈で、さらに本人や家族もまた感情的で激しく濃いキャラクター設定となっているため、読んでいて激しくシェイクされているような感覚を覚える。 キャラクター設定を強めにして、各キャラクターを細かく切り替えて描写していることで、読者に印象づける狙いなのだろうが、想定以上にキャラクターが濃すぎるもんだから、逆に誰がどうだったのかわからなくなってしまった。 キャラクター重視の漫画的な描写のため、漫画化もされていそうだが、もう少しなんてことのない平凡なキャラクターがあっても良かった。最終的に気が散って結局どのキャラクターにも感情移入できなかったし、それぞれの描写は「~した」「~した」と細かく物切れで、ちょっと単調だったのも残念。 まあエンターテインメント作品としては良く出来てる方ではある。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
20年ぶりぐらいに再読。ずっと探していた本。自治省の役人がまたいなくなってしまう時の淡々とした奥さんの態度がずっと印象に残っていたが、全体からすればこの役人のエピソードのボリュームが意外と少なかったと我ながらびっくり。 それはともかく文庫版の後書きで 「だが自分の身近にいる人物が、ある日突然、還らぬ存在となることをイメージするのはなかなか難しいものだ。医学は進歩し、乗り物は安全になり、町は、自然災害に強くなった。(略) だがそれでも、事故は起こる。日常生活を刻む中で、運命は突然、人々の目前に立ちふさがり、大切な人を問答無用に奪ってゆく。」 小説の舞台は1994年とその10年後だが、それから約20年近く経った今でも京都アニメーション放火事件、大阪心療内科クリニック放火事件のように理不尽に大切な人が突然この世からいなくなってしまう事件が起きている。 亡くなる人、残された人。どちらの立場にもなり得る可能性がある。 そのことは心の片隅に留めておきたい。
Posted by
乗客とその関係者が辿る、不思議な時間を描く。ラストに近づくにつれ、急ぎ足になってしまっているように感じた。 一つ一つの話は悪くないのに、残念だ。
Posted by