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フラジャイル の商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2011/03/22

要点: fragment, fragile, fractal, agile, weak thought, radical will 部分は全体より大きいことがある。 全体は常に欠如の試練をうける。 体は皮膚で閉じてはいない。 「全体」って何? その「全体」とやらを見せてく...

要点: fragment, fragile, fractal, agile, weak thought, radical will 部分は全体より大きいことがある。 全体は常に欠如の試練をうける。 体は皮膚で閉じてはいない。 「全体」って何? その「全体」とやらを見せてくれ。 10メートル離れるとアーティストに見え、5メートルに近づくと身障者に見える自分の目とはいったい何なのか。 「感じやすい問題」とつきあうには、自分と同じ挫折を知っている人とできるだけ話し合うこと。 気分(stimmung) O(肛門)からA(口腔)に突き抜けているAO円筒。内は外。 あいまいな領域を示す言葉。あいまいな動向を示す言葉。弱い言葉。 ネットワーカーは「あいだ」にいる。「近さ」にいる。 既存勢力の抵抗を受ける。法を犯す。 ハードルの作り方が上手い。 メディアを作る。自身がメディアの本質をもっているから。 消極的なネットワーカー売茶翁のノマディックな茶店。 当座の茶室。仮の宿。ボランタリーなネットワーク。自発的。 境界を弱く柔らかくしておく。 情報は「弱さ」や「欠如」へ向かって流れる。 情報には地(ground)と図(figure)がある。関係が重要。 情報は自分の内なる関係性を外部性と交換したがっている。 情報は対発生したがっている。 情報は編集されたがっている。 ネットワーキングの本質は編集であり、 その編集の本質は「弱さ」を「近さ」に変えること。 「弱音を吐くこと」ではなく「弱音を聞くこと」を重視する。 ------------------------------------------------------------- メモ: ぼくが読んできた本のほとんどでは大部分が文脈のための文章であってユニークなメッセージはたかだか一頁に収まるのだったが本はそういうものなのだと理解している。くだらない本なら結論だけ読んで済ませる。 何度も読む価値のある本に出会うこともある。一度読めば済む本の価値が低いわけではない。 本を読むという個別的な体験に正解などない。何を読んでもいい。読みたいように読めばいい。『橋はなぜ落ちたのか』に立法府の制度を読んでもいい。人にどうこう言われる筋合いはない。 本に書き込む読書をやめてしばらくになる。流れるように読む。蓄積しない。忘れたらまた読む。食べるように読んでいるにすぎない。 著者名著書名引用などに拘るアカデミズムは知の共有という大義名分のための方便として知の私有制を確立しているに過ぎないはずだが知的私有権幻想は内面化されやすいようで学術論文の外でも名前(誰が)に執着するのは制度が価値観に転換した職業病の一種かと。 職業病は自覚しにくい。しばしば自覚しても不可避。ディシプリンは躾(しつけ)という意味。 意識は連続していない。毎晩眠る度に途切れる。身体は連続している。 自己とは何かを人間拡張技術の時代に考える。同一性や人権のありかや範囲はどこか。 『キル・ビル』で覚醒したブライドの心境 身体制御の再獲得とギブソン理論 視聴覚交換装置の拡張は身体交換。神社の階段を落ちるなど。 全人類一人一人の時間があるのだが、もしそれを撮影でアーカイブするなら一つの場にあって一画面におさまる人々を一画面で済ますことによってアーカイブは圧縮される。全人類が一つのホールに集まっているなら天井に一つのカメラがあればいい。 人々が同じ場にいると時間経過に伴う人数分の情報を圧縮できる。 体は皮膚で閉じてはいない。 sense、意味、感覚 本づくりにとって序文は縁先の一つ。 東洲斎写楽というヴァーチャル・キャラクター。 ------------------------------------------------------------- 正直5章までは「ざけんな松岡」と思いながら読んでいたw 6章が面白かった。読んだかいがあった。松岡さん、サーセンw

Posted byブクログ

2010/08/17

 著者は「本書一冊が、まさにいま通りかかったばかりの一瞬の、光になりそこねたラディカル・ウィルだったのである。」という一文でこの書を閉じている。  僕は読み終わった今、パラパラと頁をめくりながら、その都度、どの箇所の断章にもつい引き込まれてしまい、その際限のない「弱さ」に思わず壊...

 著者は「本書一冊が、まさにいま通りかかったばかりの一瞬の、光になりそこねたラディカル・ウィルだったのである。」という一文でこの書を閉じている。  僕は読み終わった今、パラパラと頁をめくりながら、その都度、どの箇所の断章にもつい引き込まれてしまい、その際限のない「弱さ」に思わず壊れてしまいそうな、或いは、爆発して しまいそうな、危険な魅力を感じてしまう。  「フラジャイル=壊れもの注意!」の消息を訪ね歩く旅は、「知の巨人」としか呼びようのない松岡正剛の博学の広さ、深さにより、正に乳児のネオテニーから、素粒子のふるまい、遊侠の世界まで、いざなわれる。こんなに贅沢な旅がかってあったろうか?  ピーター・オトゥール、坂東玉三郎、イチローなどにフラジャイルな感覚を見出したり、トワイライトタイム文化を語ったり、この本の一行一行はずっと僕に不思議な感覚を与え続けるだろう。

Posted byブクログ

2010/03/22

この本を読んで思考と感じ方のスタイルが変えられた。最も影響を受けた一冊。 どれだけ自分を弱めて世界の再微弱音を聴き取れるか、フラフラするものをどうつかまえてどのように通過させるか、そのための方法を探している。 フラフラするものはとても柔らかく曖昧なメディウムで様々な領域に流れ...

この本を読んで思考と感じ方のスタイルが変えられた。最も影響を受けた一冊。 どれだけ自分を弱めて世界の再微弱音を聴き取れるか、フラフラするものをどうつかまえてどのように通過させるか、そのための方法を探している。 フラフラするものはとても柔らかく曖昧なメディウムで様々な領域に流れ込んで敏感に変化してしまう非存在的存在の淡い連鎖。

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2009/10/04

阿呆丸出しで単純に言ってしまえば、弱さや脆さ等の魅力に気づけ。って本です。 松岡正剛はisis千夜千冊のブックナビゲートでも分かるように私からすれば吃驚するような本読みで、この本でもとにかく引用の量が半端じゃないです。それが良いか悪いかは個々で決めてもらいたいものですが、この本を...

阿呆丸出しで単純に言ってしまえば、弱さや脆さ等の魅力に気づけ。って本です。 松岡正剛はisis千夜千冊のブックナビゲートでも分かるように私からすれば吃驚するような本読みで、この本でもとにかく引用の量が半端じゃないです。それが良いか悪いかは個々で決めてもらいたいものですが、この本を読むと多分読みたい本が20冊ぐらい増えるので心して読みましょう。

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2009/10/04

兎に角、この人のものすごい知識の量に圧倒されます。フラジャイルというのは初めて聞いた言葉でしたが、一つの価値観・ものの見方、繋げ方を見せてくれます。

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2009/10/04

「弱さ」というものの持つ意味を多様な(ものすごーーーーく^^;)観点から 探る・・・のだが いやはや、この方の知識の広さは半端じゃない。 読みながらクラクラしてくるくらい(笑) この中に引用された数々の文から 更に読書欲を刺激される。

Posted byブクログ

2009/10/04

セイゴオの本は、どこか惹かれるところがあるのだが、その情報量とある種のわかりにくさには、辟易してしまう。それでも手にとってしまうのが、不思議な魅力だ。 弱さは強さの欠如ではない、弱さは強さよりも深く、そして過激である― 論理展開には、とりあえずついていけないが、このフレー...

セイゴオの本は、どこか惹かれるところがあるのだが、その情報量とある種のわかりにくさには、辟易してしまう。それでも手にとってしまうのが、不思議な魅力だ。 弱さは強さの欠如ではない、弱さは強さよりも深く、そして過激である― 論理展開には、とりあえずついていけないが、このフレーズには、妙に心を打つものがある。 判官びいきよろしく、ボクもなぜか弱いものを応援してしまうから、、、そういう点では共感できる。

Posted byブクログ

2009/10/04

4章-2まで。 最初はすごくおもしろいのに、ここらへんで雲行きあやしくなってきたので先を読む気がおこらない。

Posted byブクログ

2009/10/04

この作品はフラジャイルという、たった1つの単語を正岡さんの視点から沢山の意味をもたせ、その1つ1つを説明していく作品。 1つの言葉でこれだけの意味を持つと言うことそれを納得させる文章にどんどん、惹かれて行きました。

Posted byブクログ