子どもの性虐待 の商品レビュー

石川瞭子(著者)

2011/07/11

残念なのは、やたら誤字が多いこと。校正が甘すぎ。
しかし、内容はまぁまぁ。なんで近親姦が起きてしまうのか、といった根本の問題はスルーしているんだけど、非常に身近に、「それがある」ということを立証していると思う。誰しもが、できるなら話題にしたくないテーマをあえて、総括したという点で、すごく資料価値があると思う。
近親姦の被害者がほぼ100％不登校になっているわけで、まさかの疑いも、不登校の「はっきりしない理由」に数えるしかないのだろうか。だけど、逆にそういった「まさか」を疑うあまり、子らの人権を損なわせる危険もあわせもつわけで、わたしごとにしても、高校時代、二日酔いで保健室利用していたのを、保健室の先生が勝手に、レイプされ妊娠した、と解釈、職員室に筒抜けになり、大問題になったことがある。あのときほど、おとなに対して不信感を抱いた時期もない。慎重に慎重を三倍くらいかさねて、疑ってほしいものだ。