ウィスキー・サワーは殺しの香り の商品レビュー

J.A.コンラス(著者),木村博江(訳者)

2014/07/26

ハードボイルドというよりはコミカルでいてクール。
「ウイスキーサワー」という響きにハイボールよりもロマンを感じて一時期飲み方をマネしていました。
全体の描写も丁寧で、尚且つサクサクいける絶妙の匙加減。
ラストの犯人への主人公のセリフに痺れました。
ミステリーをあまり読まない方も取っ付きやすいと思います。

2011/07/17

バツイチで不眠症に苦しむ女性警部補が、連続女性殺人犯に挑む。

ハードボイルドでありながらコミカルなキャラクターが多いので非常に読みやすかった。
テンポも良く、すいすい読めた。その分ハードさにはややかけるきらいがある。自分にはこのくらいの塩梅が合うのだけれど、ハ−ドボイルド好きには物足りないんじゃないかな。
殺人部分をかなりはしょって描いているので怖さや緊迫感はそれほどなく、むしろこの辺にもう少し力を入れないと犯人の異常さが浮き彫りにならなくて作品に厚みが出ないようにも思えた。
それでもキャラクタはみな愛すべき一面を持ち、主人公のデートのお相手の最後のセリフなんて小気味いいぐらい。
続編が読みたいなあ。出るといいなあ。