猛スピードで母は の商品レビュー
2作品とも子供の視点…
2作品とも子供の視点という共通した設定となっており、違和感なく共存する作品集となっている。「サイドカーに犬」では洋子さん、「猛スピードで母は」では母親と同じ感性を持つ女性像がキラキラと輝いている。決して幸せな境遇にいるわけではないが、愚痴をこぼすことなく淡々と暮している。しかし、...
2作品とも子供の視点という共通した設定となっており、違和感なく共存する作品集となっている。「サイドカーに犬」では洋子さん、「猛スピードで母は」では母親と同じ感性を持つ女性像がキラキラと輝いている。決して幸せな境遇にいるわけではないが、愚痴をこぼすことなく淡々と暮している。しかし、時として悲しみをこぼれてしまうシーンが挿入されハッとさせられる。こうした場面が映画的でその光景が鮮明に浮んでくる。
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タイトルに引かれて買…
タイトルに引かれて買いましたが、内容的にはあまりぴんと来なかった。文体は好きです。
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子供の目線で大人を描…
子供の目線で大人を描いた芥川賞と文學界新人賞の豪華二本立て。すごく読みやすい文章でさわやかです。
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自分が体験していない…
自分が体験していないのになんだか追体験している錯覚にとらわれるほどの表現力であっという間に読んでしまいました。話自体はとてつもない事件やドラマがあるわけではないけど、何となくノスタルジックな気持ちにさせられました。作者の描く日常観のようなものが良いと思います。
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題名のとおり。小気味…
題名のとおり。小気味宵ストーリーの展開。場面が目に浮かぶような文章が好きになりました。
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芥川賞受賞作。「猛ス…
芥川賞受賞作。「猛スピードで母は」「サイドカーに犬」の2編収録。どちらもあまり好きではなかった。サイドカーに犬の方は「犬」がついてるけど、全然犬は関係ない。読めばきっと麦チョコが食べたくなるハズ。
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芥川賞受賞作品 とか…
芥川賞受賞作品 とかいうオビについ、手に取った作品。 「サイドカーに犬」と「猛スピードで母は」 の2作品がおさめられている。 小学生のとき、自分は親をみて何を思ったかな。 なにもわかってなくて こまかいことなんて思い出せないけど なにも劇的なドラマとかもなかったけど この2作品の...
芥川賞受賞作品 とかいうオビについ、手に取った作品。 「サイドカーに犬」と「猛スピードで母は」 の2作品がおさめられている。 小学生のとき、自分は親をみて何を思ったかな。 なにもわかってなくて こまかいことなんて思い出せないけど なにも劇的なドラマとかもなかったけど この2作品の「親」は、 「親として品行方正なタイプ」ではないけど いっしょうけんめいだな。なんて おもったりして。 ああ、
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淡々としたなんてこと…
淡々としたなんてことのない話ですが、それでいて、ちょっぴりほろ苦いさわやかな余韻の残る2つのショートストーリー。人と人とのつながりの微妙な感覚をじつに丁寧に描いた良い作品です。
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『サイドカーに犬』と『猛スピードで母は』の2編 個人的には前者の方が好みなのでそちらについて感想を書きたい。 ドイツ製のライトは洋子さんの芯の通った1人の女性を体現するアイテムだったと思う。 洋子さんと私の一夏の関係を描いた作品だったが洋子さんの存在が現在の私にどう影響し最後...
『サイドカーに犬』と『猛スピードで母は』の2編 個人的には前者の方が好みなのでそちらについて感想を書きたい。 ドイツ製のライトは洋子さんの芯の通った1人の女性を体現するアイテムだったと思う。 洋子さんと私の一夏の関係を描いた作品だったが洋子さんの存在が現在の私にどう影響し最後の「そろそろ」とは何を指すのか。 恐らくこの期を逃せば、私は独り立ちのできない理想をいえば洋子さんのような女性にはなれないのだろう。母のハンドバックを借りたと言う描写から未だに親離れしていと考える。 偽装硬貨が夏休みの終わりを知らせるベルというのは粋で最高のオチであった。 この作品は夏休みという限られた期間、無駄のない文といくつかのアイテム(チェーホフの銃)という必要最小限に洗練された話だった。 後者について一言書くとすれば 憂鬱でどんよりとした話であったが心が沈むほどには重く感じない。慎の成長とラストの爽快な絵がそうさせているのか救いようのないバッドエンドの手前であったからなのか。
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「サイドカーに犬」は面白かったけど、「猛スピードで母は」は、微妙だったかな。 「サイドカーに犬」は、サバサバした洋子さんや犬が座るサイドカーへの主人公の少女の憧れが丁寧な描写で描かれていて、ひとつひとつのエピソードが電球を灯したように脳裏で再生されて読んでいて面白かった。 「...
「サイドカーに犬」は面白かったけど、「猛スピードで母は」は、微妙だったかな。 「サイドカーに犬」は、サバサバした洋子さんや犬が座るサイドカーへの主人公の少女の憧れが丁寧な描写で描かれていて、ひとつひとつのエピソードが電球を灯したように脳裏で再生されて読んでいて面白かった。 「猛スピードで母は」は、曇り空のようにくすんだ内容の割に暗い気持ちに沈まない作品。
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