「里」という思想 の商品レビュー
グローバリゼーションにより排除されたものや見えなくなったものが、どれだけ大きかったのかについて考えさせられる内容であった。 「科学的」「合理的」思考によって得られた「真理」により我々は何を信じ、何を排除したのか。一歩立ち止まって考える良い機会となった。
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日本の原風景について思いを馳せる。内山節さんの哲学に、言葉に触れたい時が訪れます。文献紹介を求められて書いた文章があるので載せておきます↓ 「人間が暮らしているからこそ、いっそう美しくなっていく景色」が日本の里にはあるという。筆者は、グローバリズムの到来によって失われつつある里...
日本の原風景について思いを馳せる。内山節さんの哲学に、言葉に触れたい時が訪れます。文献紹介を求められて書いた文章があるので載せておきます↓ 「人間が暮らしているからこそ、いっそう美しくなっていく景色」が日本の里にはあるという。筆者は、グローバリズムの到来によって失われつつある里の文化や思想のなかに、本当の豊かさを問う。「ローカルであること」を見直すための手がかりとなる思索の書。
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ある書物で著者の文章を読む機会があった。 自然に対する洞察を含みのある言い回しで綴ってあり、興味が湧いた。 今回読んでみた。 おもしろかった。 論の展開が難しいと思う部分もあったけれど、思考が深まった気持ちになった。
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「グローバル化=アメリカ資本主義の普遍的拡張」という部分はその通り。ローカルなもの、の回復・再構成が必要という主張も納得できる。しかし、ローカルな、と言っておきながら本の後半では「日本では昔から…」とナショナルな語りに収斂していっているように見えて違和感を覚えた。本の前半、著者の...
「グローバル化=アメリカ資本主義の普遍的拡張」という部分はその通り。ローカルなもの、の回復・再構成が必要という主張も納得できる。しかし、ローカルな、と言っておきながら本の後半では「日本では昔から…」とナショナルな語りに収斂していっているように見えて違和感を覚えた。本の前半、著者の住んでいる群馬県の上野村からの極めてローカルな視点で書いている部分は面白かったので、それで通せばよかったのに。 あと、新聞連載をまとめた本のせいか、同じような話の繰り返しも多かった。考える取っ掛かりがいっぱいあるので、特に前半がおすすめ。
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グローバルの対極にあるローカルなものとしての「里」。 その里というのは、村のことではなく、「過去の自然の営みがみえる場所、過去の人間たちの営みがみえる場所」「自分が還っていきたい場所、あるいは自分の存在の確かさがみつけられる場所」だと定義しています。 そして、そんな「里」を失っ...
グローバルの対極にあるローカルなものとしての「里」。 その里というのは、村のことではなく、「過去の自然の営みがみえる場所、過去の人間たちの営みがみえる場所」「自分が還っていきたい場所、あるいは自分の存在の確かさがみつけられる場所」だと定義しています。 そして、そんな「里」を失ってしまいつつある現代へ警鐘をならしています。 現代文明がどういうものなのか、どうしてこうなってしまったのか、分かりやすく述べています。 お薦め。 http://glorytogod.blog136.fc2.com/blog-entry-1097.html
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(「BOOK」データベースより) 世界を席巻したグローバリズムは、「ローカルであること」を次々に解体していった。たどりついた世界の中で、人は実体のある幸福を感じにくくなってきた。競争、発展、開発、科学や技術の進歩、合理的な認識と判断―私たちは今「近代」的なものに取り囲まれて暮らし...
(「BOOK」データベースより) 世界を席巻したグローバリズムは、「ローカルであること」を次々に解体していった。たどりついた世界の中で、人は実体のある幸福を感じにくくなってきた。競争、発展、開発、科学や技術の進歩、合理的な認識と判断―私たちは今「近代」的なものに取り囲まれて暮らしている。本当に必要なものは手ごたえのある幸福感。そのために、人は「ローカルであること」を見直す必要があるのだ。
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<「里」という発想-内山節>「はじめに」に全てが書いてある。資本主義の進展やグローバル化が進行する中で、今を生きる人の多くが失ってきた個性や多様性、手ごたえのある幸せ。本作はその在処を示す地図だ。GTやまち歩きを通じてローカル性のもつ豊かさの真髄を伝えられないか考えることにする。
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先日、「むらの原理 都市の原理」という本を読んでいて、何となく思い出したこの放置本。 根っこにある問題意識は恐らくかなり似通ってはいるんだろうけれど、あちらは「むら」と「都市」を2項対立的に考察しているので、解り易くはあるものの、論点がどうしても画一的になりがちで、どちらの原理...
先日、「むらの原理 都市の原理」という本を読んでいて、何となく思い出したこの放置本。 根っこにある問題意識は恐らくかなり似通ってはいるんだろうけれど、あちらは「むら」と「都市」を2項対立的に考察しているので、解り易くはあるものの、論点がどうしても画一的になりがちで、どちらの原理も少しずつ持っている社会についての考察までは踏み出せない一種の限界のようなものを感じました。 そのあたりを考察するためにはもう一歩踏み込んだ、もしくは俯瞰した視点の話を読みたいと感じたことにより手にした1冊です。 ああ、これだ!! KiKi が落ちこぼれながらも会計人として行き詰ってしまった、あの時期に感じたモヤモヤしたものが全てここに言語化されている!! これが KiKi のこの本の感想です。 (全文はブログにて)
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社会はすばらしき未来に向けて努力していくのが人間の生き方と標榜し、利益や効率を「神」の地位に高め、企業は市場経済を前提に活動し、人々は企業活動と対立しない精神習慣を作る。 かくしてシステムに人間が従属する構図となる。 根源的変化の時代にあって、変革は更なる普遍化・グローバル化で...
社会はすばらしき未来に向けて努力していくのが人間の生き方と標榜し、利益や効率を「神」の地位に高め、企業は市場経済を前提に活動し、人々は企業活動と対立しない精神習慣を作る。 かくしてシステムに人間が従属する構図となる。 根源的変化の時代にあって、変革は更なる普遍化・グローバル化ではなく、多元的認識、多元的世界像をローカルな視点から組み立てなおす事。そこを自己存在の確かさが見つけられる場所「里」と定義。
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