司法改革 の商品レビュー
1999年からの司法改革とは、なんだったのか、何を目指してきたのか。 日本弁護士連合会の理念や動きから辿ります。 とても読み応えがある1冊。 法科大学院の設立、 裁判員制度の導入、 そして、それ以外にも改革の数々。 市民のための司法をめざして、 どんな動きがあったのか知ると、...
1999年からの司法改革とは、なんだったのか、何を目指してきたのか。 日本弁護士連合会の理念や動きから辿ります。 とても読み応えがある1冊。 法科大学院の設立、 裁判員制度の導入、 そして、それ以外にも改革の数々。 市民のための司法をめざして、 どんな動きがあったのか知ると、 なぜ法科大学院がこんなに設立され、裁判員制度が採用されたのかも、 少し理解できてきます。 官僚司法としての、 裁判官のキャリアシステムを変えるための法曹一元の提案や、 裁判員制度の導入ですね。 法曹人口の増加とロースクールの設立、裁判員制度については、 失敗したと意見も出ていますが、 何を議論して何を目指していたのか、もう少し理解したいと思っています。 市民のための司法として議論されていたことは、 ほんとうに市民のためのことだったのだろうか、と。 “1999年7月に内閣の下に司法制度改革審議会が設置され、その後約2年間、司法制度の全般にわたり、抜本的な改革をするための議論が行われました。日弁連は、司法制度改革審議会の審議を通じて、民事司法制度の改革、刑事司法制度の改革、行政に対する司法のチェック機能の強化、労働関係事件への対応強化、司法へのアクセスの拡充、法曹人口の拡大、法曹養成制度の改革、弁護士制度の改革、裁判官・検察官制度の改革、国民の裁判への参加制度の導入などすべての分野で、司法の一翼を担うものとして、また最も国民に身近な法曹として、国民の視点に立って司法制度改革を進めるために力を尽くしました。2001年6月にまとめられた司法制度改革審議会意見書は、そうした取り組みの集大成といえるものであります。”
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