消えたタワーの影のなかで の商品レビュー
時が静止しているというのに、なんと早く時は過ぎ去ることか。p.4 ツインタワーのすぐそばで生活してきた人の視点から見た9.11。 ドライなのにその感情が手に取るように理解できる。 アメリカの分断は今に始まったことではなく、2001年には目に見える形で表れていたんだな。 特に...
時が静止しているというのに、なんと早く時は過ぎ去ることか。p.4 ツインタワーのすぐそばで生活してきた人の視点から見た9.11。 ドライなのにその感情が手に取るように理解できる。 アメリカの分断は今に始まったことではなく、2001年には目に見える形で表れていたんだな。 特に好きなのは、著者がインタビューに呼ばれたシーン。このシーンは全体的に楽しいけれど、アメリカの偉大なところを尋ねられて、「あなたがアラブ人でさえなければ、アメリカを偉大だと考える必要がないところ」という回答が好きだった。
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後半の復刻新聞マンガ面白すぎる。みんなが新聞マンガ読み耽るのが完全にわかった。 「私は、とりわけ破壊の場所に愛国主義者のように突入し、夜の救助隊員たちをなぐさめようとした女性たちのうわさを「テロ・セックス」という一連のシーンで描こうと計画し、あの最初の2.3日は「女をひっかけるの...
後半の復刻新聞マンガ面白すぎる。みんなが新聞マンガ読み耽るのが完全にわかった。 「私は、とりわけ破壊の場所に愛国主義者のように突入し、夜の救助隊員たちをなぐさめようとした女性たちのうわさを「テロ・セックス」という一連のシーンで描こうと計画し、あの最初の2.3日は「女をひっかけるのにまさに最高の時だったぜ」というトリベカの独身の友人が見たことをメモした(私は「110階のタワーふたつの崩壊ほどの勃起の萎えは想像できないね」と彼に応じたっけ)」
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父親のアウシュビッツでの体験を漫画化した『マウス』でピューリッツァー賞を受賞した作者が、10年ぶりに書いた9.11テロについての作品。 『マウス』のような漫画作品ではなく、多彩な表現を取り込んだ大きなポスターが一話に該当するような構成になっている。 当日の本人と家族の物語がほ...
父親のアウシュビッツでの体験を漫画化した『マウス』でピューリッツァー賞を受賞した作者が、10年ぶりに書いた9.11テロについての作品。 『マウス』のような漫画作品ではなく、多彩な表現を取り込んだ大きなポスターが一話に該当するような構成になっている。 当日の本人と家族の物語がほんの少しあるだけで、あとはアメリカ批判と自分のパラノイアについて書いていたり、後半部分は100年くらい前の新聞に載ってた社会風刺漫画が復刻してある。ちょっと良くわからない作り。 作者は漫画を描くのがすごく大変なようで、そういえば『マウス』もかなりの時間をかけて完成した作品だった。 また『マウス』のような作品を期待したいところだが、現実的には難しそう。素晴らしい『マウス』を残してくれただけで満足したほうがよさそうです。
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読み終わったと言って良いのか?どっちから読むのか?なんだかなにもわからずただページをめくっただけ。図書館でかりたけど、こんな高い本買う人いるのかな?マウスっていう方を読みたかったけどなかったからこっちを借りてみたってだけ。
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ポーランドにおけるホロコーストを戯画化して描いたあの傑作マンガ『マウス』のスピーゲルマンが、「9・11」でパニックというかパラノイアに陥ったニューヨークを描いた、というので、ずっと読みたかった。なのにそれほど心が動かないのは、私の期待が高すぎたのか、それとも多くの戦争をへて、すっ...
ポーランドにおけるホロコーストを戯画化して描いたあの傑作マンガ『マウス』のスピーゲルマンが、「9・11」でパニックというかパラノイアに陥ったニューヨークを描いた、というので、ずっと読みたかった。なのにそれほど心が動かないのは、私の期待が高すぎたのか、それとも多くの戦争をへて、すっかり変わってしまった世界から見ると、「9・11」時のショックすらも遠いものに見えてしまうせいなのか。
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