猫丸先輩の推測 の商品レビュー
ほんわかとしているイ…
ほんわかとしているイラストがけっこう良かったです。
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猫丸先輩の短編集です…
猫丸先輩の短編集です。事件の真相および事件を起こしている犯人について言及する際、猫丸先輩が話すと、そこにある悪意が妙に和らぐ。だから、面白く、後味の悪くない小説として安心して読める。
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解説で加納さんも触れ…
解説で加納さんも触れてますが、猫丸先輩が推理ではなく推測するほのぼのミステリィ。猫丸先輩シリーズも円熟期に入り安定してます。
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「夜届く」「桜の森の…
「夜届く」「桜の森の七分咲きの下」「失踪当時の肉球は」「たわしと真夏のスパイ」「カラスの動物園」「クリスマスの猫丸」の6編からなる短編集。マイペースな猫丸はちょっと変わっているが、洞察力・観察力の鋭さで、日常の謎を解き明かす。それにしても猫丸登場までの前置きがちょっと長いかな…
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このくらい軽いと、楽…
このくらい軽いと、楽で暇つぶしや休みに丁度いいですね。猫丸先輩のキャラがもう少し立っているとよかったかな。
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ほんわかしたミステリ…
ほんわかしたミステリーというか日常の謎解き。2003年にLEDという劇団が「一六三人の目撃者」を上演しており、その公演を見た。そのときの猫丸・八木沢の役者のイメージが残っているから、本を読んでいても顔が思い浮かぶ。普段なら何ら問題ないのだけども、このシリーズは挿絵があり、役者の顔...
ほんわかしたミステリーというか日常の謎解き。2003年にLEDという劇団が「一六三人の目撃者」を上演しており、その公演を見た。そのときの猫丸・八木沢の役者のイメージが残っているから、本を読んでいても顔が思い浮かぶ。普段なら何ら問題ないのだけども、このシリーズは挿絵があり、役者の顔との間のギャップが…。
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子猫みたいなビジュアルに、本格ミステリにふさわしいロジカルな頭脳に腹黒さ、というギャップがたまりません。「一つの解釈ってだけの話で」とか言いながら、猫丸先輩の「推測」は、筋が通りすぎています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
※2006/4/8のblogより転載 倉知淳という作家の名前だけで買った一冊。 倉知先生の作品は「星降り山荘の殺人」のイメージしかないので、もっと本格的な作品かと思っていたのですが、全体的にコミカルな作品でした。 しかし、内容はなるほどと思わせられるモノばかりで、凝った本格作品ばかり読んでいる時の合間に読むには最適かも。 猫のような風体と、幼児的な行動、べらんめい口調で年齢不詳な猫丸先輩が、身の回りで起きる不思議な出来事を、文字通り推測していく。 推理ではなく推測(^^) 「夜届く」 夜毎届く不可解な電報。 心当たりの無い怪しい電報は、自分だけではなく近所の家にも届いていることが分かった。謎の電報の意味する所は!? 復讐には色々な方法があるんだなあ、と感じた話。 「桜の森の七分咲きの下」 会社の花見の場所取りを仰せつかった新入社員の下に、次々と訪れるおかしな訪問者たち。彼らの真の目的とは一体・・・・・・ そらあ確かに必死になって新入社員を口説くわなぁ。でも実際そんなことあるんかいな!? 「失踪当時の肉球は」 ペット専門の探偵が、失踪した猫の捜索依頼を受ける。 ただちに捜査を開始するが、次々と妨害工作が発生する。そして意外な所に、意外な理由があった。 これは、途中でわかりました。いくら推理が全く出来ないわたしでも(^^) 「たわしと真夏とスパイ」 新興スーパーに押される老舗の商店街が、起死回生にと思案した縁日とのコラボレーション。だが縁日の屋台に嫌がらせと思われる悪戯が2件、3件と続く。 敵意剥き出しの商店街店主たちは、スーパーからの妨害だと信じ込む。 人間の思い込みって怖いし、正常な思考回路で考えることは不可能なのね。そういう状態の時って。 「カラスの動物園」 動物園内での窃盗事件に巻き込まれるデザイナーと猫丸先輩。 犯人は濡れ衣だと主張し、身体検査をしても盗んだ財布は見つからない。本当にその男が犯人なのか!? 自分では見ているつもりでも、見えていないものって一杯あるんですね。 「クリスマスの猫丸」 クリスマス当日。待ち合わせの喫茶店の窓越しに、全力疾走するサンタの姿が、しかも時間をおいて3人も同じようにサンタ姿で疾走する。彼らが走る本当の理由とは? 人が全力疾走するシチュエーションって、どの位あるんだろう!? 全編を通じて、物事には色々な側面がある事、そして一方から見ているだけでは見ることの出来ない部分が、世の中にはたくさんあるということを、猫丸先輩は教えてくれる。そんな一冊でした。
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猫丸の頭脳に、日常の謎が追い付いていない 推理ではなく、あくまで推測なのですが、だからと言ってすっきりしないという訳ではありません。猫丸の推測は一応説得力がありますし、事件は解決したように思えるからです。 ただ「夜届く」は良作だと思いますが、後は正直言って微妙です。特に後ろの...
猫丸の頭脳に、日常の謎が追い付いていない 推理ではなく、あくまで推測なのですが、だからと言ってすっきりしないという訳ではありません。猫丸の推測は一応説得力がありますし、事件は解決したように思えるからです。 ただ「夜届く」は良作だと思いますが、後は正直言って微妙です。特に後ろの2作は、取り上げるほどの謎でもないと思います。愛嬌ある猫顔探偵は勿論、挿絵のイラストも可愛らしく、ほのぼのミステリを演出していますが、猫丸以外はむしろイライラする箇所が多いです。猫パンチしたい気分。
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印象としては、「隅の老人」と「ブラウン神父」を足して2で割り、そして倉知さんの柔らかながらも皮肉の効いた雰囲気でコーティングした感じ。
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