椿山課長の七日間 の商品レビュー
設定の妙。話の流れの一々が、結末まで読むとコレでしか現せないテーマだったのでは?と思うほどハマっていて、面白い。
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タイトルを見てどうかなあ〜と思って買ったのだが、これまたヒット! あっという間の勢いで読んでしまたった。 これ読むととても前向きな意味で、「死」というのも決して悪いことではないなあと思ってしまう。 それと死んでも人は人なんだな。
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突然、過労死した椿山課長は現世にやり残した ことがたくさんあって、初七日までという期限付きで 生前とは正反対の姿で現世に戻る。 「よみがえりキット」なる必要なものはなんでもでてくる 鞄を持たされて。 設定はコミカルで楽しいのだが、 描くのは家族の絆であったり、生きる...
突然、過労死した椿山課長は現世にやり残した ことがたくさんあって、初七日までという期限付きで 生前とは正反対の姿で現世に戻る。 「よみがえりキット」なる必要なものはなんでもでてくる 鞄を持たされて。 設定はコミカルで楽しいのだが、 描くのは家族の絆であったり、生きる術であったり、 自分の悩み事なんてほんとにちっぽけに思えてしまうくらい 登場人物の人生に胸を打たれ、大きな優しさを感じた。 自分にも、自分の周りにも必ずあると 信じられる気がして、信じたいしそうなれる自分に なりたいとも思った。 現実社会での矛盾や不条理にも改めて 腹立たしく思えた。 ただ、ひとつだけ、 この物語に続きがあるとすれば、 あの二人だけはどこかで 救われていて欲しいと切に思う
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面白かった。特に佐伯知子の独白の章は最高でした。あの中の「100の恋愛があったとして99は偽物」というような一節は心に響いた。かなりオススメ
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突然死したデパートのサラリーマン、椿山課長。仕事の業績や、家族のことが心配で、美女の身体を借りて3日間だけこの世に戻ってくる。。 この本はどちらかというとプリズンホテル系のコメディに近い。しかしラストは号泣ものである。親子の絆をテーマに描いているのだが、親子モノに弱い私は恥ずかし...
突然死したデパートのサラリーマン、椿山課長。仕事の業績や、家族のことが心配で、美女の身体を借りて3日間だけこの世に戻ってくる。。 この本はどちらかというとプリズンホテル系のコメディに近い。しかしラストは号泣ものである。親子の絆をテーマに描いているのだが、親子モノに弱い私は恥ずかしながらおお泣きして鼻水まで出てしまった。。
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2005/11 浅田次郎ならではの「あの世」物語。よみがえりキット、私も使いたい。残酷なエピソードを含みながらも、最後には読んでよかったという気分にさせてくれた。
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デパートの婦人服売り場で課長を勤める椿山は接待の席で急死する。天国に向かう途中、彼を含む3人が地上に戻る道を選択するが・・・。 設定が面白い。 人間として戻れる7日間の間、 「身分をばらしてはいけない」 「必ず期日には帰ってこなければいけない」 「復讐してはいけない」 というの...
デパートの婦人服売り場で課長を勤める椿山は接待の席で急死する。天国に向かう途中、彼を含む3人が地上に戻る道を選択するが・・・。 設定が面白い。 人間として戻れる7日間の間、 「身分をばらしてはいけない」 「必ず期日には帰ってこなければいけない」 「復讐してはいけない」 というのはよくあるお約束だけど、人間界に戻る時に生前の自分と対極な人間にされてしまうのだ。 チビでハゲの椿山課長はなんと絶世の美女に・・・。 他の2名とをめぐる日々と、それぞれの選択、最終的な結果はどうなるのか。。
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泣かせるぜ、浅田次郎。浅田次郎が「黄泉がえり」を書いたらこうなる、っていう事です。椿山課長っていうハゲのオッサンが「この世」に残してきた家族を心配して、生前の自分には似てもにつかない姿で・期間限定で・諸々の条件付きで、帰ってきて。。っていう内容です。浅田さんらしく、親子愛・夫婦愛...
泣かせるぜ、浅田次郎。浅田次郎が「黄泉がえり」を書いたらこうなる、っていう事です。椿山課長っていうハゲのオッサンが「この世」に残してきた家族を心配して、生前の自分には似てもにつかない姿で・期間限定で・諸々の条件付きで、帰ってきて。。っていう内容です。浅田さんらしく、親子愛・夫婦愛を含む人間愛が描かれています。私は大泣きしながら読みました。電車の中で読むと涙で大変なことになるかも。(2005/11/22読了)
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今自分が死んでしまったとしたら、たぶん、二つのことを考えるかな。 一つは、やり残したことは何だろう、ってこと。 そして、もう一つは、自分が居なくなったことを誰が悲しむんだろう、ってこと。 家族は悲しむのかな。悲しまれなかったら怖いな・・・ あの人は悲しむのかな。っていうか、あの人...
今自分が死んでしまったとしたら、たぶん、二つのことを考えるかな。 一つは、やり残したことは何だろう、ってこと。 そして、もう一つは、自分が居なくなったことを誰が悲しむんだろう、ってこと。 家族は悲しむのかな。悲しまれなかったら怖いな・・・ あの人は悲しむのかな。っていうか、あの人にだけは悲しんでもらいたいな。 なんてね。 死後の世界にそんなやり残しを確認するための7日間があるなんて、いかしているな。 そんな気分になりました。
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浅田次郎らしさがてんこ盛りの小説。新聞に連載されただけあって、状況設定にも拘らず重くなりすぎることがないのも作者の力量。笑いあり涙あり、そして最後は家庭人として人として、自分がどうあるべきか、考えさせられる本です。
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