年金の誤解 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
2005年に発行された当時は年金崩壊とか、年金破綻論がマスコミなどで話題になっていました。 その年金批判論を一つ一つ誤解だとして斬っていきます。 ・すでに年金財政は破綻しているのか? ・将来年金は破綻するのか? ・若い世代は高齢世代に比べて損か? ・専業主婦は本当に得なのか? など世間的に言われている批判論をデータを基にして論破していくのですが、 中でも新たな発見だったのが専業主婦問題。 専業主婦問題とは、厚生年金・共済年金加入者に扶養されている配偶者のことを 第三号被保険者として国民年金保険料を納めなくても払った人と 同じ金額の年金がもらえることが不公平だというわけです またこの扶養の対象となるラインが年収130万円以下となっているため 年収を130万円以下にしようとするため女性の就労を抑制しようとするとして 批判されているという面もあります。 そこでデータとして出てくるのが片働き世帯と共働き世帯の比較です。 片働きで夫だけが50万円もらっていて妻は3号のため納めない世帯と 共働きでそれぞれが25万円もらっている世帯では もらう年金額は世帯でみたときには、ほぼ同じなんですね。 このデータは3号だけが優遇されているような変な誤解を解く意味でも 非常に意味のあるものです。。 多少、論文ぽくて読みづらい部分もありますが、 マスコミなどの年金破綻論で年金に不安を感じている人は 一度読んでみる価値はあると思います。
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