この胸いっぱいの愛を の商品レビュー
バタフライエフェクトについては触れていないけれど、 そこが問題ではないから、これでいいのだろう。 ありがち、といらつくこともなく、 素直に読めた。 大きく感情がゆれることもなかったけど、 それがむしろ魅力。 へぇ、そんな経験したんだ、うらやましいけど大変だったね。 そんな感...
バタフライエフェクトについては触れていないけれど、 そこが問題ではないから、これでいいのだろう。 ありがち、といらつくこともなく、 素直に読めた。 大きく感情がゆれることもなかったけど、 それがむしろ魅力。 へぇ、そんな経験したんだ、うらやましいけど大変だったね。 そんな感じ。 一生懸命な主人公がよい。
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映画を原作者がノベライズ作品にしたもの。 2006年羽田発門司空港行224便に乗り合わせた男女が、1986年の門司へタイムトリップしてしまう。乗客の中で20年前のその場所に固執していたものだけが来たらしい。 思いを遂げるもの、理由を探すもの、それぞれの行動が描かれる。 彼らがどう...
映画を原作者がノベライズ作品にしたもの。 2006年羽田発門司空港行224便に乗り合わせた男女が、1986年の門司へタイムトリップしてしまう。乗客の中で20年前のその場所に固執していたものだけが来たらしい。 思いを遂げるもの、理由を探すもの、それぞれの行動が描かれる。 彼らがどうしてここに来たのか、そしてどうなるのか、それも重要である。しかし、理由や先が分からないが故に、今できることを一生懸命やる姿勢はすごいと思う。
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映画よりも、内容が詰まっていてとても良かった。 「そんなこと起きない。でも、もしかしたら、そんなことが起きうるかもしれない。そしたら、僕も勇気を出してもみよう。」 そんなことを思わせてくれる作品でした。
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個人的には「黄泉がえり」よりも、今作品のほうが好きでした。 飛行機事故で1986年にタイムスリップした数人の乗客のストーリーです。 それぞれに過去へ戻った意味と目的があって、ベタだと斬って捨てる人もいるかもしれませんが、タイトルのように胸いっぱいの感動を抱く人もきっと多いです。 ...
個人的には「黄泉がえり」よりも、今作品のほうが好きでした。 飛行機事故で1986年にタイムスリップした数人の乗客のストーリーです。 それぞれに過去へ戻った意味と目的があって、ベタだと斬って捨てる人もいるかもしれませんが、タイトルのように胸いっぱいの感動を抱く人もきっと多いです。 あたしもうるうるしてしまいました。 好感のもてる登場人物ばかりでしたしね。
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20年前の自分の居る世界へのタイムスリップ。主人公以外にも、何人かの人間が一緒に20年前にタイムスリップする。それぞれが20年前の時代に心残りがあって、それぞれがその心残りをその時代で見つけて、解消していく。 主人公の鈴谷は、20年前の小学生時代の自分と一緒に生活をして、自分...
20年前の自分の居る世界へのタイムスリップ。主人公以外にも、何人かの人間が一緒に20年前にタイムスリップする。それぞれが20年前の時代に心残りがあって、それぞれがその心残りをその時代で見つけて、解消していく。 主人公の鈴谷は、20年前の小学生時代の自分と一緒に生活をして、自分の今(過去の自分にとっての未来)をよりよいものへと変化させて行こうとする。子供の頃の憧れの和美姉ちゃんとも再会し、子供の頃にはわからなかった視点で、その過去をたどり、変化させていこうとする。そんな風にそれぞれの物語が描かれているこの作品だが、描かれているのはあくまでもそれぞれの物語という感じがした。そのことが良いとも悪いとも思わないけれど、読み終わった後に、話がとどまらずに流れてしまっていくような感じがした。 この作品、原作者本人による映画のノベライズ作品(原作は、朝日ソノラマ刊「クロノス・ジョウンターの伝説」)ということなのだが、どんな思いでこの作品を書いたのかというのは興味深い。一つの作品が、別のメディアになるという事は、その作品の新しい一面が作られる(ある意味、全く別の作品ができる)と言うことで、原作者としては嬉しさと、自分の作品が離れていくもどかしさが併存するのではないかなと思う。そして、その新しい作品をまた自分のところに連れ戻してくるってどんな思いなのだろう。
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とある出来事をきっかけに1986年にタイムスリップするお話し。 その時に後悔の念が残るものだけがタイムスリップする。 死に目に会えなかった盲導犬。 割ってしまった大切な鉢。 交通事故で死んでしまった息子。 自分を産んだ直後に亡くなった母親。 何もしてあげられなかった大好きな...
とある出来事をきっかけに1986年にタイムスリップするお話し。 その時に後悔の念が残るものだけがタイムスリップする。 死に目に会えなかった盲導犬。 割ってしまった大切な鉢。 交通事故で死んでしまった息子。 自分を産んだ直後に亡くなった母親。 何もしてあげられなかった大好きな年上の女性。 そんな思いを胸に、過去を変えるために今を生きる。 黄泉がえりの作者が自ら書くノベライズ作品。 すらすらと読め、読み終わった後にはほんのり暖かな感覚が残る。 映画も観てみたいと思わせる作品。
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すごくすごく良かった。布川の話が1番好きです。でもどの話も温かくて優しくて心がほんわかする。それのせいで泣いてしまうけれど。後半はババッと読んでしまうほど、引きつけられました。映画にもいつか手を出してみたいと思う。
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Whole Lotta Love を知らない人は このストーリーからどんな曲を想像するだろう。 過去を振り返るというのは後悔や変えたい事柄があるからで、 不可能なことに対して後ろ向きという声もあるだろうし、 こうやって物語として心を慰めるしかない。 映画版とはラストが異なると...
Whole Lotta Love を知らない人は このストーリーからどんな曲を想像するだろう。 過去を振り返るというのは後悔や変えたい事柄があるからで、 不可能なことに対して後ろ向きという声もあるだろうし、 こうやって物語として心を慰めるしかない。 映画版とはラストが異なるということを聞いたが 登場人物の違いと、それぞれの行動が何を目的としていたかの 違いを考えれば、こちらのラストの方が当然な印象。 ん?映画と違う結末ってことは、作者が過去に戻って 物語をやり直したかったってことかな? 淡い初恋と同時進行で青年期の恋愛感情 自分との兄弟愛で「この胸いっぱい」 私は見ていないが映画を見てから本を読んだらよいと思う。
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結局、一気読みしてしまった。映画を先に見たので、いつもとは逆に満足感UP。映画の不満が解消されて、幸せです。梶尾さんの小説は、やっぱり泣けるわ~。「黄泉がえり」も原作は泣けたんだけどね。言葉というか文章の力は凄いと思う。画像でみるよりイマジネーションが湧くし、人物にも感情移入でき...
結局、一気読みしてしまった。映画を先に見たので、いつもとは逆に満足感UP。映画の不満が解消されて、幸せです。梶尾さんの小説は、やっぱり泣けるわ~。「黄泉がえり」も原作は泣けたんだけどね。言葉というか文章の力は凄いと思う。画像でみるよりイマジネーションが湧くし、人物にも感情移入できる。好きです。
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梶尾氏の「クロノス・ジョウンターの伝説」の映画化作品である「この胸いっぱいの愛を」のノヴェライズ版。 映画より数段よくできている。 映画のノヴェライズは基本映画よりよくなるんだよなぁ。個人的評価は。 やはり想像というキャンバスは偉大ということか。
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