星空への招待 の商品レビュー

藤井旭(著者)

2017/01/08

天体観測全般について知っておいて欲しいことが、一通り載っている。
同じ著者の『天体観測図鑑』と内容は重複する部分が多いが、『天体観測図鑑』は肉眼→双眼鏡→望遠鏡→天体写真と観測手法のグレード別に掲載されているのに対し、『星空への招待』は、星座、惑星、太陽、月などと、観望対象別に掲載されている。
『天体観測図鑑』の方が初歩の段階から自分の手持ち機材に応じて学んでいくことができるので、入り口にはこちらの方が良いと思う。しかし、『星空への招待』の方が参照性は高いので、長期的にはこちらの方が使いでがある本だと思う。
実際、『星空への招待』の方が索引まで付いているし、また『天体観測図鑑』が絶版になっている一方で、『星空への招待』は今でも入手可能なので、私個人としては『星空への招待』を薦める。
なお、星座探しは案外難しいので、本書でも代表的なものは網羅できるが、浅田英夫『誰でも探せる星座』も見て欲しい。
星雲、星団については主だったものは出ているので、まずはこれを観望対象にしたいが、もっと詳しいことが知りたい場合は、同じく浅田『星雲星団ベストガイド』を参照して欲しい。