中国の金融はこれからどうなるのか の商品レビュー
著者は玉置氏と山澤氏である。玉置氏は一橋―LSEにて経済学修士、山澤氏は、 東大―日銀―ウォートンでMBAというような経歴である。その後も金融関係の業務に ついている事からも、キャリア的には申し分ないと思う。 内容は、中国における金融の歴史及び現状が9割を超える。要点は以下、 ...
著者は玉置氏と山澤氏である。玉置氏は一橋―LSEにて経済学修士、山澤氏は、 東大―日銀―ウォートンでMBAというような経歴である。その後も金融関係の業務に ついている事からも、キャリア的には申し分ないと思う。 内容は、中国における金融の歴史及び現状が9割を超える。要点は以下、 中国はモノバンク制度からセクター(銀行・証券・保険)に舵を切った。 そして、不良債権や制度が厳しくもWTO加盟によって対外開放に向かってる。 また、人民元(大体的為替介入)為替操作により不都合が生じているが、この不都合は、 徐々に解消に向かって動き出すだろう。 タイトルからすると少し物足りないことは否めない。 つまり、今後の予測があまりない。まぁ、それだけファクトベースに基づいた、 控えめな主張とも取れなくもないが。 本書を読んだ上で、個人的見解を言うと、 法律・制度の整備によって株式市場はより豊かに、流動性が増し、時価総額は上がる。 人民元切り上げは時間の問題であり、人民元建てが出来れば有効(出来ればね(笑))。 金融産業は、これからまだまだ伸びる。 以上の3点が言えるだろう。 もちろん、中国という国が持つバイイング・セリングパワーは決して個別産業に 当てはまるものではなく、全産業に少なくとも言えるが、相対的に考えて“金融分野” は有望だ。なぜなら、産業金融としての機能は、他の産業(第一次産業・第二次産業・ 第三次産業)全てに関連性があり、相関性がある。現在は産業金融としてではなく、 独立した金儲け主義的金融となってしまったが。。。 中国を“視る”のは決して無駄ではない。自国を視る上でも、世界を視る上でも。 これからも、注力して追っていきたいと思う。
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