アレグザンダー・ハミルトン伝(中) の商品レビュー
この巻では、ワシントンが大統領に就任し、ハミルトンが財務長官に就任してから退任するまでを描いている。ハミルトンの仕事ぶり、すなわち税関、中央銀行、株式市場の創設、英国との条約推進など、アメリカの国と政府の礎を作り、新しい国の基盤を整備した腕力と洞察力は凄いとしかいいようがない。...
この巻では、ワシントンが大統領に就任し、ハミルトンが財務長官に就任してから退任するまでを描いている。ハミルトンの仕事ぶり、すなわち税関、中央銀行、株式市場の創設、英国との条約推進など、アメリカの国と政府の礎を作り、新しい国の基盤を整備した腕力と洞察力は凄いとしかいいようがない。 その凄さは、勉強に裏付けられた博識と頻繁に新聞紙上に展開した政策論議の説得力にあることが分かる。ワシントンに信頼された誠実さもあるだろう。 それにしても、政敵ジェファーソンらの誹謗中傷は目に余ると思うが、議論のルールがなければそうなってしまうのだ。ストレスもたまって浮気もするだろう、などと思うほどだ。創生期の苦労は絶えないものである。
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