日本語の作文技術 の商品レビュー
日本語作文のテクニックについてまとめられた本です。 この本を読むと、今までいかに自分は「日本語の書き方」を知らなかったか実感できます。 本書にもあるとおり、日本語の作文技術を学ぶ目的は 読む側にとってわかりやすい文章を書くこと です。 ここに書かれているテクニックを利用する...
日本語作文のテクニックについてまとめられた本です。 この本を読むと、今までいかに自分は「日本語の書き方」を知らなかったか実感できます。 本書にもあるとおり、日本語の作文技術を学ぶ目的は 読む側にとってわかりやすい文章を書くこと です。 ここに書かれているテクニックを利用するだけで、 驚くほど分かりやすい文章を書けるようになります。 以下、本文より抜粋 --------------------- 日本語の大黒柱は述語であって、いわゆる「主語」ではない ◆修飾の順序 1.節を先にし、句をあとにする 2.長い修飾語は前に、短い修飾語は後に 3.大状況から小状況へ、重大なものから重大でないものへ 4.親和度(なじみ)の強弱による配置転換 ◆句読点のうちかた テンというものの基本的な意味は、思想の最小単位を示すもの マルで切られる文章は、これらの最小単位を組みあわせた最初の「思想のまとまり」 ◆テンについて 1.長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界にテンをうつ 2.原則的語順が逆順の場合にテンをうつ ◆助詞の使い方 * ハ ひとつの文(または節)の中では三つ以上のハをなるべく使わない * ガ ガは汎用性が高いため、意味がシドロモドロになることが多い 極力利用しない
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いまいち。既に無意識に行っているようなことばかり書かれていて、それをきちんと言葉にすることに価値はあるかもしれないけれど、文章の改善にはあまりつながらない。著者が無駄に偉そうなのもマイナス。
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著者は梅棹忠夫の影響を受けているらしい。 第一章から第三章,第五章と第七章は,そうだよね,という感じ。 特に第三章「修飾の順序」のうち,以下の原則は意識した方がいいかも。 ・節を先にし,句をあとにする。 ・長い修飾語は前に,短い修飾語は後に。 ・大状況から小状況へ,重大なものから重大でないものへ。 第四章「句読点の打ち方」のうち,読点の打ち方についてはかなり違和感を覚える。理屈に縛られすぎというか。 読点の論理的役割が侵害される……とか,「はあ?」と思ってしまった。読点で分かち書きをやって何が悪いのか。読みやすく,かつ意図が正確に伝わるならそれでいいんじゃないのか。著者のこの態度こそペダンティックではないのか。 また,著者は,読点の代わりに中黒や傍点を使ったり,カタカナ書きを使っているが,かえって読みにくい(「読む側にとって分かりやすい文章を書く」という目標[7頁]に反する。)。趣味の問題としてもやらない方がいいと思う。オフィシャルな文書でもあまり見ない。使うならカッコか,書体を変えるかだろう。もしかすると著者の世代の人には違和感がないのかもしれないけど。 第六章では,英語における主語と,日本語の主語(三上章氏の言う主格または主題)とは違うというのは発見だった。 次は,もっと若い人の書いた作文技術の本を読むべきかな。
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・節を先にし、句を後にする。 ・長い順 ①ライトを消して止まらずに速く走る=良い ②止まらずにライトを消して速く走る=良くない
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豊富な実例をもとにしながら手直し・解説していく著者の姿勢に頭がさがる。読んでいる私も、どこが・どのように 違うかを考えながら読みすすめた。特に、第二章・三章で叙述される修飾語にまつわる原則と第四章の「句読点のうちかた」が私にはとても勉強になった。こういうハウツー本は、実践がすべてなのでさっそく新聞を手に取りながら、手直しする箇所がないか私も試みた。すると、ある本の広告文にこんな文章が載っていた。 「戦後まもなく渡米、すこやかに粘り強く家庭と仕事と学業を磨き人生を花開かせた日本女性の回想」 まもなく渡米の後の「、」は、広告制作者が思いを込めた、思想の読点だろう。問題は、「すこやかに粘り強く」の場所をどこに置くかだ。原文のままだと、修飾をうける言葉(動詞)が離れているため、おさまりが悪く不明慮なままだ。この言葉は「磨き」か「花開かせた」にかかる修飾語であろう。全体にかかるということも考えられるが、本書で考察された「美しい風車小屋の娘」の同格の原則に従うならば、前者通りに考えるのが条理である。 もう一度読み返してみると「磨き」も「花開かせた」にかかるため、後者にかけるほうが風通しがよい自然な文章となる。以上のことを考慮して並べかえた文章は、次のとおりである。 「戦後まもなく渡米、家庭と仕事と学業を磨きしなやかに粘り強く人生を花開かせた日本女性の回想」 こうすると、修飾される言葉がすぐ近くにあるために、自然な文章で読みやすいし、また長いものから先にという修飾の順序に倣うことにもなり、原則通りの文章となる。さらにあえて手直しすれば「磨き」の後に、読点をひとつ打ってもいい。
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言葉を正確に相手に伝える技術について記載されています。 ・文字同士の係り方 ・言葉同士をつなぐ助詞 これらを意識することで、読みやすい文章が作りやすくなると思います。
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龍谷大学の蔵書はこちらで確認↓ 他キャンパスからの取り寄せ、予約もできます。 http://bit.ly/1ghhOOr 新装版 講談社 http://bit.ly/1bUMMaA 1996 朝日新聞社 http://bit.ly/18Gral7 1982 朝日新聞社 http:...
龍谷大学の蔵書はこちらで確認↓ 他キャンパスからの取り寄せ、予約もできます。 http://bit.ly/1ghhOOr 新装版 講談社 http://bit.ly/1bUMMaA 1996 朝日新聞社 http://bit.ly/18Gral7 1982 朝日新聞社 http://bit.ly/17TgnDx 1976 朝日新聞社
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ESを見ていただいた先輩から教えていただいた本。 意外と日本語の文章を書くときのルールなんて習ったことない。当たり前に使っている日本語の意外な落とし穴がたくさん。 冒頭のあたりで、言葉は、変化し続けるから文法論に完成形は存在しないとい鵜様な事が書いてあった。ここにに書いてある規則...
ESを見ていただいた先輩から教えていただいた本。 意外と日本語の文章を書くときのルールなんて習ったことない。当たり前に使っている日本語の意外な落とし穴がたくさん。 冒頭のあたりで、言葉は、変化し続けるから文法論に完成形は存在しないとい鵜様な事が書いてあった。ここにに書いてある規則もその時代の変化と共に変わっていくし、紹介されている間違いも多数派が間違えばそれは正しい日本語になる日も来るんだろうな。なんかこういうこと言うと、勉強が空しくなるけど、不思議であるし、面白い。
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日本語の作成技術を詳細に述べた本。 日本語は文章構成の自由度が高いため、逆に考えないと 解かりづらい文章になってしまう。 修飾の原則 ①節を先に、句をあとに ②長い修飾語ほど先に、短いほど後に ③大状況・重要内容ほど先に ④親和度(なじみ)の強弱による配置転換 句読点の原則...
日本語の作成技術を詳細に述べた本。 日本語は文章構成の自由度が高いため、逆に考えないと 解かりづらい文章になってしまう。 修飾の原則 ①節を先に、句をあとに ②長い修飾語ほど先に、短いほど後に ③大状況・重要内容ほど先に ④親和度(なじみ)の強弱による配置転換 句読点の原則 ①長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界に点をうつ。 (重文の境界も同じ原則による。) ②原則的語順が逆順の場合に点をうつ。 こんなに句読点に熱く語っている本も面白い。 何気ないことに気づくことこそ感性が鋭いといえる。
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これは間違いなく名著!! 文章を書く事が多い人はまさに必読。 これまでなんとなく書いていた文章の迷いが、ちょっと消えました。 大江健三郎の文章さえもこけ下ろす鋭い指摘には笑いさえこぼれます。 新入社員の必読書ですね。
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