銭形平次捕物控(十) の商品レビュー

野村胡堂(著者)

2023/04/29

野村胡堂の連作時代小説『銭形平次捕物控〈10〉金色の処女』を読みました。
ここのところ、時代小説が続いています…　野村胡堂の作品は、昨年8月に読んだ『櫛の文字 銭形平次ミステリ傑作選』以来ですね。

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筆頭与力笹野新三郎、平次に折り入っての頼みとは、三代将軍家光公が御鷹狩を催す明後日までに、先に遠矢を射かけた曲者を探せというものだった。
家光公暗殺の陰謀か!?　まだ平次の女房になっていないお静が平次を助け事件の渦中へ…。
「オール読物」第一回作品「金色の処女」など十編と、巻末に胡堂年譜を収録。
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捕物帳のヒーロー銭形平次捕物控シリーズから、1931年（昭和6年）に発表された第1作『金色の処女』と1939年（昭和14年）に発表された9篇を収録して2005年（平成17年）に刊行された作品です。

　■百物語
　■南蛮仏
　■忍術指南
　■笑い茸
　■許嫁の死
　■紅筆願文
　■金色の処女
　■お篠姉妹
　■禁制の賦
　■ガラッ八祝言
　■野村胡堂年譜

相変わらず、平次と子分のガラッ八の掛け合いのテンポの良さが魅力ですね、、、

平次とガラッ八が忍術指南の道場に入門する『忍術指南』、

婚礼をテーマにした事件を解決する『許嫁の死』と『ガラッ八祝言』、

暗号解読モノの『紅筆願文』、

平次の最初の手柄話で、結婚前のお静の危機を救う『金色の処女』、

が印象に残ったかな…　読みやすい文体なので、サラっと読めちゃいましたね。

平次の人情味ある解決方法も良い感じです。