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チベットの潜入者たち の商品レビュー

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2009/10/04

禁断の国チベットは、命がけで聖都をめざしたヨーロッパ列強のスパイ、軍人、探検家、宣教師、神秘主義者、登山家たちによって、いかにそのヴェールをはがされていったか?神秘の都ラサを目指した男女の驚くべき物語。

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2009/10/04

「地図上の最後の空白地帯」チベットを解明する欧米人たちの試み。 禁断の国・チベットに潜入しようとした探険家・軍人・スパイ・宣教師・登山家たちの挑戦と挫折、そしてついに白日の下に晒されたチベットの姿を描いています。 挑戦者たちも英・米・仏・露・日と多彩です。 とりわけ近代の「...

「地図上の最後の空白地帯」チベットを解明する欧米人たちの試み。 禁断の国・チベットに潜入しようとした探険家・軍人・スパイ・宣教師・登山家たちの挑戦と挫折、そしてついに白日の下に晒されたチベットの姿を描いています。 挑戦者たちも英・米・仏・露・日と多彩です。 とりわけ近代の「グレートゲーム」(ユーラシア大陸全体を舞台とした英露間の勢力拡張争い)を演じていた英国の探検家たちの熱意が凄まじかった!w 彼ら挑戦者たちは皆大きな苦難を味わいましたが、それはチベットの鎖国政策よりも、むしろ彼ら自身のチベットに対する蔑視・無理解が原因ではなかったでしょうか? キリスト教を絶対視し、チベット仏教を「堕落したキリスト教」と見なした彼らは伝道者気取りだったんでしょうが、当のチベット人たちにしてみれば大きなお世話w なによりも、「ラサ一番乗り」を目指すこと自体がゲーム感覚や競争意識によるもので、チベット人たちにとっては迷惑でしかなかったでしょうね。 そして最終的に成功したのは、探険家たちの情熱ではなく、戦争による軍隊の進駐であり、その後のチベットの運命を決したのもまた、戦争と冷徹な国際政治上のパワーゲームの結果でした。 ニン、トン♪

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