食べものはみんな生きていた の商品レビュー
筆者は農業を営みながら小説、ノンフィクションを書き、講演やアジア諸国との農民交流など、農業を中心に幅広く活動している。2004年の本で当時67歳の筆者は「じいちゃん」と自らを呼び、「ばあちゃん」や孫たちとの交流も絡めて、「食べることは命をいただくこと」や、日々の食が身体と心を作る...
筆者は農業を営みながら小説、ノンフィクションを書き、講演やアジア諸国との農民交流など、農業を中心に幅広く活動している。2004年の本で当時67歳の筆者は「じいちゃん」と自らを呼び、「ばあちゃん」や孫たちとの交流も絡めて、「食べることは命をいただくこと」や、日々の食が身体と心を作ることを説いている。 中学生くらいにもわかりやすいようにとふりがなもふって、全体的にかなり分かりやすく書かれている。数々の統計も織り交ぜ、食生活の変化が環境や人体に与える影響も語られる。 中でも「農作業の時の水の使い方で国民性が形成される」という話が面白かった。本書では日本と韓国の国民性の違いを例えに出していた。水の使い方、その前提となっている気候の違いが国民性を作り上げ、それが現代人にも受け継がれているという。やはり、食は命の源である。
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特に、農業をしている著者が今自分の孫と暮らしていて、現代食に危機感を持っている。でも、その食事を作っているのは自分が育てた娘。自分達の世代が今の子どもたちの親を育てたわけだから、こうなったのは(小学生でも糖尿病、自分たちが食べているものがどこからくるのかほとんど知らない子どもたち...
特に、農業をしている著者が今自分の孫と暮らしていて、現代食に危機感を持っている。でも、その食事を作っているのは自分が育てた娘。自分達の世代が今の子どもたちの親を育てたわけだから、こうなったのは(小学生でも糖尿病、自分たちが食べているものがどこからくるのかほとんど知らない子どもたち、日本の食料自給率・・などなど)自分達のせいだと書いているところが気に入った。 著者はお米を作っているから(佐賀県)、様々な生態系が生きる田んぼの話。 水と土がどれだけ大切かという話。 日本がどれだけ様々な種類の食べ物(温暖で豊富な水があるから様々な穀物、野菜、魚が育つ)に恵まれているか、という話。 給食で地の物を使えない矛盾、など。 まずは知ることから。
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図書館から借りて読んでいます。もともと子供向けに書かれたものなので読みやすいしわかりやすいです。いろんなことが知れました。同県出身で親近感が。
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