ココロの止まり木 の商品レビュー
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週刊朝日に平成14年から平成15年まで連載されたエッセイ集。 専門書ではないのでさくさく読めるのだけど、「もしかしたらこの言葉に深い意味があるのでは」と思いながら読んだので意外に時間がかかった。 やさしくて厳しい先生のイメージ。 ・「心のエネルギー」は使えば減るが、心のエネルギーの循環がよくなると、時には自分の使った量より、もらう方が多いと感じるときさえある。 ・いわゆる「カタイ」人は、自分が人のために役立つのだ、ということにのみ心を奪われているので、せっかく相手から送られてくる心のエネルギーを受け止め損ねてしまう。つまり、自分はエネルギーを消費するのみになってしまうので、「燃えつき」てしまう。 ・威張りの構図を抜け出て安定して生きている人を見ると、何か好きなこと、楽しいことを持っている人のように思う。自ら楽しみ、自ら好き好んですることがあり、自己充足できるので、他人のぺこぺこに支えてもらう必要もないし、威張っている暇もない。
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【目次】 ナンセンスな人生 修復の難しさ 仏の姿 善玉「デプレッション」 たましいの風景 出雲の旅 愛してます さなぎの内と外 保存と破壊 年齢を括弧に入れる 運命の和音 カッパ先生の思い出 良いところ、悪いところ こころとからだ モゴモゴ語 「明るく元気に」病 中高年の自殺 超...
【目次】 ナンセンスな人生 修復の難しさ 仏の姿 善玉「デプレッション」 たましいの風景 出雲の旅 愛してます さなぎの内と外 保存と破壊 年齢を括弧に入れる 運命の和音 カッパ先生の思い出 良いところ、悪いところ こころとからだ モゴモゴ語 「明るく元気に」病 中高年の自殺 超・老齢期の「幸福」 ガマンの評価 不登校児の多様性 真実を伝える 死の視点から タテマエとホンネ 幸福と安心 事実と物語 紅葉 ある類似性 友情 「私」の発見 こころの中の脇役 夫婦 おはなしの復権 顔 リスク 宗教の処方箋 「あがる」心理 嫉妬 創造的退行 摂言障害 鍋料理感覚 心波交信 仲よしのけんか 起こり得ないこと 家庭震災 涅槃(ねはん)震災 コジンシュギ 囹圄(れいぎょ) 燃えつき防止策 対話の準備 生活の中のカミ 読書ツアー ズル 枠壊し ノーバディ お金を知る 恋愛の今昔 感動と疑問 CEO 別れる練習 流れに棹さす くさる 水清ければ 威張る 健康遊老人 現場主義 作戦 つねる 天と地と 選ぶ 家庭交響曲 祈り 妙な癖 老いの学び 「生意気」 星が見ている あとがき
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河合隼雄さんの本を読むと心が洗濯されるというか、ぐちゃぐちゃに絡まってほどけなくなっていて、ほどくのを諦めたまま忘れてしまっていた絡み目がゆっくりほどけていくような、心地よさを感じる。
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河合隼雄 著「ココロの止まり木」、2004.5発行。まず、タイトルがいいですね、ココロの止まり木。著者は2002年から文化庁長官をされていますが、その頃から週刊朝日のコラムに連載していたものをまとめたそうです。文化的なことを語りつつ、ココロに及ぶエッセイとか。さて、内容についてで...
河合隼雄 著「ココロの止まり木」、2004.5発行。まず、タイトルがいいですね、ココロの止まり木。著者は2002年から文化庁長官をされていますが、その頃から週刊朝日のコラムに連載していたものをまとめたそうです。文化的なことを語りつつ、ココロに及ぶエッセイとか。さて、内容についてですが、期待したほどには面白くなかったです。失礼しました。
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すっと、した。 救われる部分と、考えを深めて落ち込んでしまう部分と。 この心の葛藤をさせることが大事なのかな
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ものごとの見方の変え方で、人生が豊かになったりするのですね。そして、読書はその助けになる。2015.10.4
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気負わず、楽しみながら、やるべきことをやって、生きている河合さん。私もこんな晩年が送りたいです。 たくさんのエッセイの中で「タテマエとホンネ」の章にとても共感しました。 要約すると、日本人には本音と建前があって、「これぐらいいいかな」という民族全体が許容する部分があったのだが、 「法的に問題ないならやっちゃえ」的な人がでてきたため、ちょっとの悪も許せなくなってきてる。 という。 そうかもしれない!と、ひざを打つような思いがした。 正論ばかりじゃ息苦しいんだよ。 でも、縛りをゆるくすると、逆手にとる人がでてくる。 河合さん、ご存命の間に会ってみたかったなぁ。
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いいエッセイが読みたいと思い、河合隼雄を選んでみた。 河合隼雄の晩年に書かれた本なので やはり高齢化社会、老い方、死などに関して 書かれたエッセイが多い。 これは今は実感を持って分かることはできないけど 自分が年を取ったときに響いてくると思うので 大切に保存しておきたい本になると...
いいエッセイが読みたいと思い、河合隼雄を選んでみた。 河合隼雄の晩年に書かれた本なので やはり高齢化社会、老い方、死などに関して 書かれたエッセイが多い。 これは今は実感を持って分かることはできないけど 自分が年を取ったときに響いてくると思うので 大切に保存しておきたい本になると思う。 それにしても、この本を読んでいると 「楽しい」「おもしろい」「うれしかった」という 言葉の頻度に驚く。 河合隼雄は非常に感受性が豊かな人だったんだなあと 思うと同時に、それを感じる能力を自分でも努力して、 身につけて人だったんだなあと思う。 この本にも書かれていたけど たまには自分自身をストレッチさせて 興味のないこともやってみたら楽しいのかもしれない。。。 この本にはたくさんの本が紹介されていたので それらの本も読んでみたいと思う。
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週刊朝日のコラムに連載されたものをまとめられた本です。 「摂言障害」が印象に残りました。 情報が溢れている現代。豊になりすぎて摂取障害を起こっているということは,自分にも当てはまることだなと思います。 ネットで検索すれば何でも調べられる世の中。その言葉を自分のもとして消化する...
週刊朝日のコラムに連載されたものをまとめられた本です。 「摂言障害」が印象に残りました。 情報が溢れている現代。豊になりすぎて摂取障害を起こっているということは,自分にも当てはまることだなと思います。 ネットで検索すれば何でも調べられる世の中。その言葉を自分のもとして消化する前に次の情報が入ってくる。結局,消化不良のままただ流れていき,自分のものとはならずに終わる。そんな自分の状況を考えずにはいられません。 ひとつひとつの文章は短く分かりやすいので,読みやすいと思います。 一気に読み終えましたが,もう一度ひとつひとつ読み返し,消化したいと思います。
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こういう本、大好き!河合隼雄さんは学生の頃に国語の教科書で知ったんだけど、なんか好きだったんだよね。朝日新聞に書いたコラムが集められた本なんだけど、毎日ひとつずつ読みたいなって思った。 河合氏は物事の表面ではなく、根本をみているなぁと。文章も読みやすい。
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