獄中の人間学 の商品レビュー
獄中の人間学というよりは、 日本は経済的にも政治的にも強くて、世界でも稀な日本的な民主主義の発展を遂げているから、大丈夫。という政治的、経済的な話が多く、 戦国武将の歴史から明治後期まで日本と中国またソ連の歴史をなぞり、自分の戦争の司令官としての立場とすりあわせながら、本当の真...
獄中の人間学というよりは、 日本は経済的にも政治的にも強くて、世界でも稀な日本的な民主主義の発展を遂げているから、大丈夫。という政治的、経済的な話が多く、 戦国武将の歴史から明治後期まで日本と中国またソ連の歴史をなぞり、自分の戦争の司令官としての立場とすりあわせながら、本当の真実という歴史を知ろうとしない奴はアホだというぐらい歴史(真実)を重んじている本。 また、リーダーとしての素質や、社会という監獄の中での生き方、立ち振る舞い、気持ちの持ち方、人間との付き合い方、そして見捨て方を、 18年間の監獄生活を乗り切った経験と戦争経験を経て話されることが真実みを帯びて、軽妙な語り口調でなんとも心地よく、すんなりと心に染み入らせてくれた。 バックグラウンドにお金があることを前提に挫けなかった心だと思うが、監獄生活の中でも前を向いて生活が出来る精神力は圧巻。 その行動力と精神力あったらそら何でも出来ますわな。 大物ネームを乱発するらへんは少し萎えた。 獄中の誰々が良かったという美徳の話は一切なく、こうゆう奴は伸びんとか、ダメだとか、最初から上から目線で、俺らは違う感が出ていた。やはりバックグラウンドの違いが明確なので、自分にとってはなんの意味もないと感じた。 作中名言 「負け戦のときにちゃんと引き際を心得て、損害を最小限度に留めて撤退するのが本当に優秀な人間。」
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先輩に無理矢理読まされた本です。ですが、読み終えた僕は「どんな場面でもいい、いまの自分の環境が苦しくて仕様がない人、是非読んでみて下さい。」と言います。
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著者のお一人、城野宏氏は私の師匠でした。第二次世界大戦終了後に、中国大陸で中国人、日本人混成の山西独立軍を編成し毛沢東軍を相手に4年間戦って敗退し、中国の監獄に戦犯として15年間収監されてから釈放帰国されました。大勢の日本人が戦後、GHQの洗脳を受けましたが、それ以前の昭和の日本...
著者のお一人、城野宏氏は私の師匠でした。第二次世界大戦終了後に、中国大陸で中国人、日本人混成の山西独立軍を編成し毛沢東軍を相手に4年間戦って敗退し、中国の監獄に戦犯として15年間収監されてから釈放帰国されました。大勢の日本人が戦後、GHQの洗脳を受けましたが、それ以前の昭和の日本人がドンナ人達だったかを教えてくれる貴重な本です。古い本ですが、『本物の日本人』を知る為に、可能ならば出来るだけ沢山の方々に読んで頂きたい本ですね。そして現在、少し希釈されてしまった『本来の日本人魂』を取り戻す良い機会になればと願っております。
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