働くことがイヤな人のための本 の商品レビュー
何のために働くのだ…
何のために働くのだろう。お金のため生きていくために働くのはなんだか虚しい。そんな風に思ったことはありませんか??そんな人にお勧めに一冊
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失業中に読みました。…
失業中に読みました。仕事の不条理さを教えてくれます。
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不条理から希望への転…
不条理から希望への転じ方がイマイチととれなくもない
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ニート、モラトリアム…
ニート、モラトリアム、心の空虚さに悩む人は共感できるかも??コレを読んでも、頑張って働くぞ、という気持ちにはならないと思いますが。著者自身、働くことはあまり好きではないようです。
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真摯に生きようとすれば直面する「どう生きるべきか」という問題のヒントが得られました。 哲学科の大学院、行ってみたいです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こんなにも胸のモヤモヤを言語化してくれる本はなかったと思った 仕事というものの意味ってなんだろう、しなくては生きていけないけど、命をかけるまでの意義を見いだせない、そういう人に読んでほしいと思った 中島義道の本に出会ったのは大学の政治学の授業以来 最近売れていて自分も読むのは、自分を癒やしをするけど、そこから立ち上がって、立ち向かえと奮い立たせるものは耳障りが悪いのかなかなか出会えなかった 仕事をする、ひいては生きることの虚無を考えることから、子供が生まれた、昇進した、という色々な出来事によって、これでいいのだと手を引いてしまうが、そこに向き合うことで生きては死んでいく虚無、善く生きることを考える必要があるという現実を突きつけてくる。 しかし、考えているだけではダメで、また考えてないように見える社会に適応した人のことを下に見て生きていくのはあまりにも愚かだ、社会の理不尽に向き合ってこそ善く生きられるんだとこちらも現実をつきつめてくる。 社会に出て人との軋轢や不条理に巻き込まれることはたしかに怖い、けれどそこに立ち向かっていかなければ、自分の生は空虚なものになってしまう。 だから、理不尽を糧に自分の人生を生きていく決心をしろと言われていると思った。 悔しいけれど、社会にもう一度向き合おうと思わせてくれたこの本に感謝したい
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ひとつひとつのフレーズは結構好きだし、自分が考えていたことはくだらないことでは無いんだと思える作品。 でも、全体を読み終わると結局何が言いたかったのだろう???という感想になる。 いつかは、働かなければならない。そうでなくとも何かしらでお金を稼ぐか何かしないと、一般人としての生...
ひとつひとつのフレーズは結構好きだし、自分が考えていたことはくだらないことでは無いんだと思える作品。 でも、全体を読み終わると結局何が言いたかったのだろう???という感想になる。 いつかは、働かなければならない。そうでなくとも何かしらでお金を稼ぐか何かしないと、一般人としての生活は難しい。 「なんで働かないといけないの?」 という問いに対して、ひたすら哲学的に、その気持ちの根源はなになのか、その問いはどうして生じるのか。それを、ひたすら複数人で問い続けていく。 架空の人物との対話形式ではあるが、筆者の一人一人の発言を否定するのではなく、なぜそう思うのかを掘り下げていく様子はすごく参考にしたいと思った。
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おすすめ本の交換イベントでやって来た本。2度と会うことはない方だけど、この本をなぜ求め、読んで何を思ったのか、なぜおすすめしようと思ったのか聞いてみたい。斎藤美奈子さんという方のグチャグチャした本という印象を語った解説、よく分からないというのは同感だけど、「何もなしとげたことがな...
おすすめ本の交換イベントでやって来た本。2度と会うことはない方だけど、この本をなぜ求め、読んで何を思ったのか、なぜおすすめしようと思ったのか聞いてみたい。斎藤美奈子さんという方のグチャグチャした本という印象を語った解説、よく分からないというのは同感だけど、「何もなしとげたことがないと言えることがない人ほど死の不条理を味わい尽くせる」、「価値あることをなしとげたと評価されたとしても、せいぜい数百年や数千年しかもたない」という内容に生きていていいのだ、これでいいのだという気持ちに少しなれた。
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2022/05/06 16:43 働くことが全面的に嫌なわけではないのだが、齢55にして、今の仕事は18年目なのにもう面白さというか意義というか、いやそれぞれそれらはあるし分かってはいるつもりなのだけど、そしてもう18年もやっているのだから性に合う合わないで言えば合っているのだと...
2022/05/06 16:43 働くことが全面的に嫌なわけではないのだが、齢55にして、今の仕事は18年目なのにもう面白さというか意義というか、いやそれぞれそれらはあるし分かってはいるつもりなのだけど、そしてもう18年もやっているのだから性に合う合わないで言えば合っているのだと思うのだけれど、明日からもうできませんと言われても、それが生活できなくなることに繋がらないので有ればそれはそれで致し方ないかな、なんて思ってしまっている。もう今更何か違う仕事を探すにしても一からやってる時間はないように思えて、ここ2、3年は本当にモヤモヤしている毎日なんだよな。お金の問題はあるにしても、いっそのこと、目に見えて目の前に困っている人がいて、その人の困りごとを解消するための何かができるような仕事をしたいなとか、本当に正しいことをしたらいいんじゃないかとか漠然と考えているのだが、図らずもこの本には最後の方にそれに近いような考え方も書いてあって、割と性に合う本だったように思う。 これから目指していくべきは、そのいずれかもしくはその両方なんだろうな。
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ポジティブな本があふれる中で、この暗さは希少価値がある。 30代前半でこの人の本を読んだとき、なんてネガティブなんだ、こんなふうにはなりたくない、私はちがう、と嫌悪感を抱いたが。15年以上を経て50に近づくとこの人に激しく共感するところ多し。 処世術としてポジティブな考え方や...
ポジティブな本があふれる中で、この暗さは希少価値がある。 30代前半でこの人の本を読んだとき、なんてネガティブなんだ、こんなふうにはなりたくない、私はちがう、と嫌悪感を抱いたが。15年以上を経て50に近づくとこの人に激しく共感するところ多し。 処世術としてポジティブな考え方やふるまいは身に着けた。だけど私は知っている。 人生は理不尽である。私にある種の才能がなく、誰かに才能があるのは理不尽である。誰かが偶然の理由によって機会を得て成果を出していくのを見るのはつらい。 負けたくはない。みじめな気分を味わいたくはない。自分はやっぱりだめだということを認めたくはない。苦しい。なので逃げ出したい。 ・・・という、心の奥底に確固として存在する消しきれない不安や不満。 彼はそこだけを徹底的に見つめているように見える。それでいて、光も見出している。(不条理の中ででも、報われなかったとしても、自分が好きなことをやっていく、という光。) 恋愛で傷ついている時に慰めてくれる友達や歌が必要であるように、仕事で傷ついて希望が持てないときに、この本は私のそばにいてくれる。 働く限り苦しさは続くのかもしれない。でも、この人はそのことを誰よりも知っていて、その事実を一緒に受け入れる仲間である。 希望を持つならば、私が持つ固有の才能、条件が、私をよりよい場所へ連れて行ってくれることを。そして今日も小さくあくせくともがく。
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