「不良」のための文章術 の商品レビュー
1 「不良」になるための心がまえ(「不良の文章」ができるまで 投稿上手とプロはここが違う ほか) 2 本の紹介文を書こう(『窓ぎわのトットちゃん』を例に(切り口を考える 地図的感覚と年表的感覚 文章をどう読みやすくするか) 『帝国』を例に(「むずかしい本」を紹介するには 補助線を...
1 「不良」になるための心がまえ(「不良の文章」ができるまで 投稿上手とプロはここが違う ほか) 2 本の紹介文を書こう(『窓ぎわのトットちゃん』を例に(切り口を考える 地図的感覚と年表的感覚 文章をどう読みやすくするか) 『帝国』を例に(「むずかしい本」を紹介するには 補助線を導入する 読者層と文章の関係 若者向け雑誌の原則) ほか) 3 取材して書く(グルメ記事を書くための鉄則 B級グルメ篇「とんかつ屋」を書く―味覚をどう表現するか ほか) 4 コラム・エッセイを書く(「モノ」コラム―自由作文型への取りくみ方 辛口人物評―課題作文型への取りくみ方) お金を稼ぐことを目的とした時に、適切な方法をとること。正論で、お金をとれない。
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お金を稼ぐライターになりたいと思ったら、この本は外せないと思った。著者が豪語しているように、この本を読んでもプロのライターになれないようなら、諦めたほうが良い。逆に、諦める前ににこの本に書いてあることを実践してみてから、諦めても良いかもしれない。
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美しい日本語ではない、という意味での「不良」。 ヤンキーのための本ではない。 雑誌等のライター向けの文章術。 小説を書くのには参考にならないが、ブログを書くときには使えるかも。 実際に書くときに使う本かな。 特に「補助線」(235頁)の概念は使えそう。 テーマをストレートに語るだけでなく、他のアイテムを補助的なテーマとして、文章の中で使う。
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ガチでタイトル通り。奇を衒ったタイトルかと思いきや! 不良というか、優等生タイプの人向きな正攻法ではないよ、という意味かな。 下衆さや下品さも、売れるための手法としてアリですよ、という論。 よくノウハウ本(もしくは思想書)は、伝授してる内容と本人のレベルがつりあってない事があ...
ガチでタイトル通り。奇を衒ったタイトルかと思いきや! 不良というか、優等生タイプの人向きな正攻法ではないよ、という意味かな。 下衆さや下品さも、売れるための手法としてアリですよ、という論。 よくノウハウ本(もしくは思想書)は、伝授してる内容と本人のレベルがつりあってない事がある。 編集経験者であり、かなり広範囲の新聞・雑誌のライター経験者が語る等身大の内容だなーと感じた。 あくまで名作を後世に残す文豪ではなく、ライターが筆者というのがミソ。 逆に言えば、筆者と同じような立場を目指さない人には向かない。 書く仕事というものが美化されていず、現実的な指導をしてる本。 なので、文章読本のような文豪が書いたノウハウ本より即物的というか。 私は文章読本の方が好きだけど。 文章を売り物として徹底しすぎて、文章に対するロマンがない。 文章書きたいな~っていう淡い夢の出鼻をくじくから、 商売っ気がない人にはオススメできない。 タイトルの他に注意書きしといて欲しいくらい、本当にプロとして稼ぐための事だけを言っている。 文章読本よりも、この本の方が現実的に有益ではある。 ライターのノウハウがギュっと詰まっているので、ビジネス本として貴重な一冊。 ただちょっと残念なのは、奥義的な秘訣はやっぱり濁す所かな。 この本もやっぱりどこか、仕事として書きましたっていうニオイがする。
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文章術の本。二章は「本の紹介文を書こう」。 この本には「インターネットで調べものをするのは、書かなくていいことを確認するため」とある。早速、実践。ブクログでこの本の紹介文をかたっぱしから読んでみた。文章術の本を読んだ直後、ましては本の紹介文のついて具体的なレクチャーがある本だも...
文章術の本。二章は「本の紹介文を書こう」。 この本には「インターネットで調べものをするのは、書かなくていいことを確認するため」とある。早速、実践。ブクログでこの本の紹介文をかたっぱしから読んでみた。文章術の本を読んだ直後、ましては本の紹介文のついて具体的なレクチャーがある本だもの、そりゃぁ、オモシロい文章が読めるハズ。 いやぁ驚いた。「正論は書くな」という鉄則が全然守られていない。読んでるうちに眠たくなってくる、睡眠薬代わりに処方して。 こう書くとまるでこの本がダメみたいに聞こえる。そうではない。「設計図を作成してから文章を書くべき(P.51)」など、具体的な指針に満ちている。ここまでは「何ものかが憑依したように書く。理性ではなく、体の奥底にある野性のようなもの、本能のようなものが書かせ(P.51)」てくれてましたが、キーボードを叩く指がピタッと止まった。ピクリとも動かなくなっちゃった。 やっぱり、文章を書く際には設計図が必要ってコトですね。…トホホ。
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[ 内容 ] 美しく正しい日本語は良い子のもの。 不良は自己表現という考えを捨て、読者を楽しませることに徹します。 むずかしい思想書を若者向け雑誌でわかりやすく紹介する方法、B級グルメ記事のコツ、人の悪口をおもしろく書く手法…売れっ子ライターが、苦節二十年の経験をふまえ、四百~千二百字程度の、切れ味のいい文章の書き方を伝授します。 美しく正しい日本語は良い子のもの。 自己表現に拘ってはプロにはなれぬ。 800字程度のコラムの書き方を説く一味違った文章読本。 [ 目次 ] 1 「不良」になるための心がまえ(「不良の文章」ができるまで 投稿上手とプロはここが違う ほか) 2 本の紹介文を書こう(『窓ぎわのトットちゃん』を例に(切り口を考える 地図的感覚と年表的感覚 文章をどう読みやすくするか) 『帝国』を例に(「むずかしい本」を紹介するには 補助線を導入する 読者層と文章の関係 若者向け雑誌の原則) ほか) 3 取材して書く(グルメ記事を書くための鉄則 B級グルメ篇「とんかつ屋」を書く―味覚をどう表現するか ほか) 4 コラム・エッセイを書く(「モノ」コラム―自由作文型への取りくみ方 辛口人物評―課題作文型への取りくみ方) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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<不良>と書いて「プロ」と読ませる。お行儀のいい常識的なことばかり書いていても、お金にはならない・読まれないということが豊富な文例と共に語られる。文章術を身につけるという目的は無くても、ライターの仕事をのぞき見するだけでも十分面白い。 昔の別冊宝島の『変態さんが行く』って、むちゃくちゃ面白くて何度も読んだ覚えがあるけど、この著者の本だったのは発見。 コラムで紹介されている、新刊書店・古書店・図書館・インターネットの情報源としての使い分けがタメになる。
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プロのライターを目指す人への指南書。書くことを生業とするには“特殊であれ”という。 「さきほど、プロの文章は特殊である、特殊であらねばならない、特殊でなければ誰もおカネを払ってくれない、と述べました。美しい日本語、正しい日本語は、ちっとも特殊ではありません。むしろ、誰にでも通じ...
プロのライターを目指す人への指南書。書くことを生業とするには“特殊であれ”という。 「さきほど、プロの文章は特殊である、特殊であらねばならない、特殊でなければ誰もおカネを払ってくれない、と述べました。美しい日本語、正しい日本語は、ちっとも特殊ではありません。むしろ、誰にでも通じる普遍的な文章です。 おカネになる文章とは、どこかが過剰だったり、何かが欠落しているような文章です」 すでにあるものを踏襲するのではなく、新しい文体、リズム、主張などを“創る”ことを求める。そこに価値があるとする。 何よりも重視するのは読者。「自分を表現しようなんていう欲は抑えて、ひたすらお客様である読者のことを考えよ」。読者の年齢、性別、趣味趣向に応じて、適切なテーマや文体を使うよう指導。また、少ない論点を丁寧に展開しよう、正論を述べるな(むしろ正論に切り込んでこそ面白い発想が生まれる)、補助線を用いて切り口を探そう、不必要な言葉は使うな、文書の無駄は大胆に削ぐ、自分の言葉に酔うな、などと例文を用いた具体的なアドバイスがある。 ほかにも、ブック紹介やグルメ記事、エッセイやコラムなど性質の違う記事を書き上げるまでの過程。編集長との付き合い方など、プロなら知っておくべき事柄を詳述している。
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---------------------------------------------- ▼ 100文字感想 ▼ ---------------------------------------------- 「長い文章よりも短い文章の方がわかりやすい。でも、 わかりやすい...
---------------------------------------------- ▼ 100文字感想 ▼ ---------------------------------------------- 「長い文章よりも短い文章の方がわかりやすい。でも、 わかりやすいこととおもしろいことは違う」という一文に 出会えただけでもこの本の価値はあった。自分の文章 にもっとスパイスを加えて面白くしたい人は必見です。 ---------------------------------------------- ▼ 5つの共感ポイント ▼ ---------------------------------------------- ■おカネになる文章とは、どこかが過剰だったり、何 かが欠落しているような文章です ■私たちがよくやってしまう誤りの一つは、「結論は まだ出ていないけど、とりあえず書きはじめてしま え。書いているうちになにか浮かぶだろう」とやっ てしまうことです。たいていこういう試みは失敗し ます ■資料探しといって、近所の書店を覗いて関連があ りそうな本を何冊か買って読む。それから原稿を書 きはじめる。最悪のパターンです。 ■読者に「これなら金を払う価値があるわ」と思って もらうには、ふつうの人は思いつかないこと、仮に 思いついたとしても、良識や常識や世間のしがら みがじゃまをして書けないようなことを、平気そうな 顔をして書くしかありません ■文書を書くときは、自分を表現しようなんていう欲 は抑えて、ひたすらお客様である読者のことを考えよ
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◆凝り性なのかなんなのか。一円にもならないとはいえ、文章をこれだけ書いていると、何らかの形でステップアップしたくなる。実際に上手くならなくても、その気にさえなれればいい程度だが、書き続ければそれなりに上手くなるという暗示はそろそろ効かなくなってきた。もちろん、正しいとか文法とかい...
◆凝り性なのかなんなのか。一円にもならないとはいえ、文章をこれだけ書いていると、何らかの形でステップアップしたくなる。実際に上手くならなくても、その気にさえなれればいい程度だが、書き続ければそれなりに上手くなるという暗示はそろそろ効かなくなってきた。もちろん、正しいとか文法とかいうことではなく、面白いとか読みやすいとかいうことで、の話だ。◆この本で言う「〈不良〉のため」というのは、高校時代に勉強もせずに遊び回った人のためという意味ではなく、優等生ではない人という意味だ。優等生の文章はテストで点を取るためのもので、ライターとしてお金をもらう文章とは根本的に違うということ。ライターになる気はないけれど、イイ子ちゃんでも悪い子ちゃんでもなく、読みたいと思ってもらえてナンボという割り切りとサービス精神の文章術なら読んでみようかと思った。iBookのインストールで無駄に暇があったのもあり、ほぼ一気に読み切ってしまった。◆内容はさながら実戦形式の授業のように、具体的で現実的な例文を多用して、解説して直しながら修正後と見比べる形で進む。参考書ではなく授業のようだと思うのは、ポイントごとに箇条書きされるのではなく、つながった文章で解説されているからだ。文章術の本なのだから、教えている側の文章がすぐれていることを表明しなければならないので、当然と言えば当然の形である。◆資料にあたる方法も詳しい。未知の分野をつかむには、まず新書を買って読む。新書はおおまかにつかむのに適しているし、参考文献がしっかり書かれている場合が多いので、そこから得た情報で図書館などを使うのだそうだ。新書店、古書店、新古書店の使い分けなど、論理的で無駄のない活用方法が続く。◆一度直したものをさらにみがいたり、素人目には使えない例だとは思えないような文章も修正されている。いちいち納得して読みながら、過去の自分の文章を振り返って少しヘコむ。この書評もどきを書きながらも、自分が駄目な例にあたる文章を書いているのではないかと思ったりもするという、パラドックス病になったりもする。どうやらかなり影響されているようだ。◆一応この本に書いてあることに従って書いてみてはいるのだが、そのうち元のテキトーな文章に戻るだろうとは思う。でも、どこかに必ず影響されている部分が残るのだと思う。
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