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古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2009/10/04

本の題名に引かれて読んだ.。 納得のいくところもあり、そうかなぁと疑問に思うところもある本だった。 イギリスは古いほど、家の価値が高くなり、 古くて趣のある家が集まり、魅力的な英国の住宅地を作りあげているという。 一方、日本の家は高価なシステム・キッチンなどを装備しながら、 築...

本の題名に引かれて読んだ.。 納得のいくところもあり、そうかなぁと疑問に思うところもある本だった。 イギリスは古いほど、家の価値が高くなり、 古くて趣のある家が集まり、魅力的な英国の住宅地を作りあげているという。 一方、日本の家は高価なシステム・キッチンなどを装備しながら、 築二十年を経るとほとんど無価値になる。 1軒1軒がばらばらなテイストで建てられた日本の家。 無秩序な家並み、町並みにはなんの魅力もないと書く。 イギリスでは、家を買ったときが始まりであり、 家と関わる喜びと楽しみを知っていて、 時間をかけて、自分の好みのスタイルに家を作り上げていく。 引渡しを受けたときが完成ではない。 庭なり、外壁、インテリアにしろ、 自分で居心地の良い空間に作り上げていく。 日本は床暖房、システムキッチン、浴室乾燥機などなど ハイテクで便利になっているが、 洋風と和風が入り混じり、ちぐはぐな印象を与える、 と書く。 私はイギリスに行ったことがないのでよくわからないが、 全般に、ちょっとイギリスに肩入れしすぎているかな、 という感はする。 しかし、自分の欲しいものはとことん追求し、買ったものは大事にする、 伝統を重んじる、 家も使い捨てではなく、 修理し、リフォームし、住み続ける、 というのは、大事なことかと思う。 食事でも、日本は和、洋、中華、アジアン、なんでも取り入れ、何でも作る。 融合がすきなのは国民性かもしれない。 洋のいいところを取り入れ、便利で住みやすい新しい和の住宅を作るというのは、悪いことでもない気がする。 しかし、ごちゃごちゃとした、 我が家のリビングを見渡すと ちょっと、なんとかした方がいいかな・・・・という気持ちになった 。

Posted byブクログ