古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家 の商品レビュー
本の題名に引かれて読んだ.。 納得のいくところもあり、そうかなぁと疑問に思うところもある本だった。 イギリスは古いほど、家の価値が高くなり、 古くて趣のある家が集まり、魅力的な英国の住宅地を作りあげているという。 一方、日本の家は高価なシステム・キッチンなどを装備しながら、 築...
本の題名に引かれて読んだ.。 納得のいくところもあり、そうかなぁと疑問に思うところもある本だった。 イギリスは古いほど、家の価値が高くなり、 古くて趣のある家が集まり、魅力的な英国の住宅地を作りあげているという。 一方、日本の家は高価なシステム・キッチンなどを装備しながら、 築二十年を経るとほとんど無価値になる。 1軒1軒がばらばらなテイストで建てられた日本の家。 無秩序な家並み、町並みにはなんの魅力もないと書く。 イギリスでは、家を買ったときが始まりであり、 家と関わる喜びと楽しみを知っていて、 時間をかけて、自分の好みのスタイルに家を作り上げていく。 引渡しを受けたときが完成ではない。 庭なり、外壁、インテリアにしろ、 自分で居心地の良い空間に作り上げていく。 日本は床暖房、システムキッチン、浴室乾燥機などなど ハイテクで便利になっているが、 洋風と和風が入り混じり、ちぐはぐな印象を与える、 と書く。 私はイギリスに行ったことがないのでよくわからないが、 全般に、ちょっとイギリスに肩入れしすぎているかな、 という感はする。 しかし、自分の欲しいものはとことん追求し、買ったものは大事にする、 伝統を重んじる、 家も使い捨てではなく、 修理し、リフォームし、住み続ける、 というのは、大事なことかと思う。 食事でも、日本は和、洋、中華、アジアン、なんでも取り入れ、何でも作る。 融合がすきなのは国民性かもしれない。 洋のいいところを取り入れ、便利で住みやすい新しい和の住宅を作るというのは、悪いことでもない気がする。 しかし、ごちゃごちゃとした、 我が家のリビングを見渡すと ちょっと、なんとかした方がいいかな・・・・という気持ちになった 。
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