ウィッシュリスト の商品レビュー
“頭をふって、自分を現実にひきもどす。 「いや、もう後悔する段階はとうにすぎた。いまは行動をするしかないんじゃ」 ラウリーが螺旋とじのメモ帳をひらいた。「だから、リストをつくった」 そうか!だんだん見えてきた。「そんなリスト?」 「わしの人生から、いままでの失敗を挙げつらねてみた...
“頭をふって、自分を現実にひきもどす。 「いや、もう後悔する段階はとうにすぎた。いまは行動をするしかないんじゃ」 ラウリーが螺旋とじのメモ帳をひらいた。「だから、リストをつくった」 そうか!だんだん見えてきた。「そんなリスト?」 「わしの人生から、いままでの失敗を挙げつらねてみた。チャンスがあったのに、そうしなかった事柄だ。たやすいことではなかったぞ、まったく。たくさんあったからな。だが、四つにまでしぼった」 (中略) ラウリーの目のまえで、メグは薄っぺらな紙をひらひらとふった。「ほんとにこれじゃなきゃだめなの?四つのくだらない仕事をかたづけるために、アイルランドじゅうを端から端まで旅しなきゃいけないの?ほかになにかないの?」 「ないね」ラウリーはにべもない。「よし、取引は成立。この願いごと<ウィッシュリストにある四つの願いが、天国へ通じるたったひとつの道だ」そして、あてつけがましく間をおいて、こうつけ加えた。「わしらふたりにとってのな」” 不良少女の霊魂:メグ・フィンと、何事にもついていない老人:ラウリー・マッコール。 メグは天国に行くために、ラウリーの死ぬ前にやりたい四つの願い事を叶えようと悪戦苦闘する話。 展開がはやくて、すぐに読めた。 そして、さいごは……、うん、号泣。 良かった。 “「いいたいことはわかっとる」ペテロがいった。「下界でいわれておる<真珠の門>ではないというのだろう?だが、天国の入り口がただの<空の穴>ではカッコがつかんだろうが」 メグはうなずきつづけた。あたしは、口をとじてうなずいているとうまくいくようだ。 聖ペテロが指をふると、メグの体がふわりと浮いた。 「あがりなさい」ペテロがやさしい声でいった。 「おまえを待っている人がいる」 メグ・フィンは空の穴にむかってのぼっていった。ドアのむこうに人影が見えた。まだはっきりだれとはわからない。でも、ジャスミンの甘い香りがただよってきた。”
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面白かった〜! 小さな悪行ばかりして、終いには悪友と共に命を落としてしまった、メグ・フィン。 しかし彼女は最後の善行のおかげで、青の天国行きと赤の地獄行き、どちらでもない紫のオーラをまとうことになり。 天国で待っている大好きな母親に会うために、オーラを完全な青にするため、メグは...
面白かった〜! 小さな悪行ばかりして、終いには悪友と共に命を落としてしまった、メグ・フィン。 しかし彼女は最後の善行のおかげで、青の天国行きと赤の地獄行き、どちらでもない紫のオーラをまとうことになり。 天国で待っている大好きな母親に会うために、オーラを完全な青にするため、メグはもう一度現世に降り立つのです。 そしてメグは、一人の老人の最後の願い事リストを叶えることになり…。 ラウリーとメグのコンビは、いがみ合いつつも青春してるなぁ! って感じ(笑) 生意気な14歳メグと少しずつ解りあい、若かった頃の生き生きとした自分に戻っていく老人ラウリー。 スーツ選びのシーンなんかキュンキュンしちゃった! 展開が早くて、全く飽きなかったです(゜∀゜) 「悪のハリーポッター」の作者ハンパねぇ! メグは共感できるところの多い、すてきなヒロインでした。 ブックオフばんざーい!
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悪魔にコンピューター、携帯電話、といった、コルファーお得意の取り合わせの妙はいつも通り。『アルテミス』より人物造形は確かかも。人間は変われる―良い方に―というメッセージ。メグ・フィンとラウリー・マッコールのコンビが楽しい。
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死んだ少女の魂がまた現世に戻って、老人の4つの願いをかなえることになった。成功すれば少女は天国に行けるが、ダメなら地獄。めちゃくちゃ笑えて胸にぐっとくる、ハートウォーミングな物語。
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おもしろい。 外国ならではのギャグも 痛いたしすぎなくて。 14歳の少女と老人 生と死 天国と地獄 重くないけどちゃんとメッセージを残していく作品です。
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死んだ少女の魂がまた現世に戻って、老人の4つの願いをかなえること になった。成功すれば少女は天国に行けるが、ダメなら地獄。めちゃくちゃ 笑えて胸にぐっとくる、ハートウォーミングな物語。
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ひょんなことで死んでしまった少女。天国に行くには生きていた時にした悪いことを帳消しにしなくてはいけない。そのために現世に戻って老人の願いを4つかなえるために努力するのだが・・・!?最後が感動。
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気が強くて口の悪い14歳の女の子の霊魂と、死を間近にしたひとり暮らしのへんくつ老人のコンビ。ユーモアがあふれ、なおかつ胸がじーんと熱くなるような心温まるストーリー。
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