中世の聖と俗 の商品レビュー
卒論に関係がある第三章(中世の死生観)と第四章(中世における悪魔)を読んだ。 図が多い。カラーのものもたくさんある。口から悪魔がでてくる図は初めてみたので面白いと思った。 中世に関する本の特徴なのだろうか・・・。うまく言えないが、全体的に「ふわっ」としている。眠くなる。 あと...
卒論に関係がある第三章(中世の死生観)と第四章(中世における悪魔)を読んだ。 図が多い。カラーのものもたくさんある。口から悪魔がでてくる図は初めてみたので面白いと思った。 中世に関する本の特徴なのだろうか・・・。うまく言えないが、全体的に「ふわっ」としている。眠くなる。 あと、私が未熟だからだろう。何度読んでも理解が難しい文章がよく出てくる。 個人的に買うほどではないかな。図書館の本としてなら読んでもいい、と思う。
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学者による、出典が山ほど並ぶ本である。本当に読むのか悩んだのだが、思いのほかさっさと読み終えてしまった。中世という判っていない時代について、文献資料以上に絵画、壁画、文献に登場する絵から読み取って行くというのが面白さの理由かもしれない。 西暦千年前後のヨーロッパでは文字の読み書き...
学者による、出典が山ほど並ぶ本である。本当に読むのか悩んだのだが、思いのほかさっさと読み終えてしまった。中世という判っていない時代について、文献資料以上に絵画、壁画、文献に登場する絵から読み取って行くというのが面白さの理由かもしれない。 西暦千年前後のヨーロッパでは文字の読み書きが出来る教会や貴族の家で働く人々と、文字を知らないその他大勢の人から成り立っている。残っているのはたいていが教会のものだが、その一方的な見方からでも描かれている絵には人々が考えていることが表われている。 生者と死者の境目があるようで、実は共に最後の審判の日を待っている、というのがリアルに感じられていたというのが判る。悪魔の存在も当時圧倒的にリアルだったということも判る。全然違う世界を生きていたということが判る。もう一度自分の見て来たヨーロッパを思い出せば確かに中世の壁画には悪魔がいて、人の死が描かれていた。死がもっと身近で、悪魔が実在していたのだ。当時の人々にとって。
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