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ザ・ビッグイヤー の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/09/09

The Big Year: a tale of man, nature, and fowl obsession 2004 by Mark Obmascik 近所のオフ本屋で激安で発見。 The Big Yearの日本語翻訳版。 ノンフィクション 発売当時にオリジナル版で読了済。...

The Big Year: a tale of man, nature, and fowl obsession 2004 by Mark Obmascik 近所のオフ本屋で激安で発見。 The Big Yearの日本語翻訳版。 ノンフィクション 発売当時にオリジナル版で読了済。 そして、映画版が大好きで、こちらは何度も見ている。 もちろん鉄板も数枚(リージョン別で) 映画ではスノーウィーアウルがキーになるが 本ではグレートグレイがキーになるとか、 非鳥には小さいであろう違いは多い。 前住地にロケ地があり、公開当時にはジャックブラックが来て、 試写会が催され盛り上がった。 ということで、アメリカ的な 非公式の探鳥競技(笑)ザ・ビッグバードという アメリカバーディングアソシエイションエリア内で 1年に何種類の鳥を見たか?というのを競う大会が舞台。 どこで住んでるかにもよるが、自宅付近だけでは まあ、いい場所で住んでても300とかで頭打ちしてくる。 というのも、なんせ広い北米大陸の合衆国土、 東部と西部でものすごく生息鳥種が違うし、 渡鳥ルートも大きく3本ある、 しかも、アラスカとアリューシャン列島が含まれる。 ということで、年に数回バーディング旅行では 運に左右されすぎるのである。 時間と金がある人でないとかなりキビしい。 とはいえ、コアなマニアとなると オフィスワークのフルタイムジョブを持つ人でも、 500にのせてくるひとはチラホラ出てくる。 最近はトウィッチャーも多いので、 昔より情報が得やすくなっているというのもあるかもしれない。 しかし、600前後からかなり異次元になってくる。 まあ、ともかく ピンキリ甚だしいが、上を求めると 金と時間を湯水のように使う競技である(笑) しかも、優勝して得るのは自己満足というか、 鳥屋内だけの賞賛と有名になるぐらい。 まあ、ガイドで食うてはいけるかと思う。 文章が書ければ野鳥雑誌の記事を書いたり、 本を書いたりするのに箔が付くかもしれない。 図鑑なんかも出せるかもしれない。 別の手腕が必要になるが、、。 ともかく本書、 バーディング界では有名なレベルのバーダーと 仕事を引退したいのに手腕がすごすぎて引退させてもらえない 大富豪バーダーと フルタイムジョブをもちながら500種超 すごいのはすごいが普通の別業界勤め人のバーダーの 3人の男を中心にストーリーが展開する。 副題のA Tale of Man, Nature and Fowl Obsession (menでなくてmanなので主役は1人) というのは、自然と禽キチの物語て感じか fowlは現在は家禽っぽいイメージがあるが、古語で鳥の意味で 音がfoulなのでオモロいところ。変態の香りがする。 バーダーの中でも、変態レベル(褒め言葉)が いかほどのものか、というのを垣間見ることができる 素晴らしい書籍ではないかと思う。 鳥屋的には”あるある”だらけで、めちゃツボる。 苦笑もあるが(あはは) ともかく、 アメリカ合衆国では超有名探鳥地と、 いくべき時期がガッツリ出てくるので 北米で探鳥を考えている人は読んでおいて損はないと思う。

Posted byブクログ

2021/08/22

ビッグイヤーというバードウォッチング競技会、その中でも、エルニーニョ現象によって歴史的な年になった1998年を舞台に、上位3名を追ったノンフィクション。 こんな競技があることを、まして自己申告するだけで観察数をカウント、順位を決めるルールで競技が成立するなんて、全く知らなかった...

ビッグイヤーというバードウォッチング競技会、その中でも、エルニーニョ現象によって歴史的な年になった1998年を舞台に、上位3名を追ったノンフィクション。 こんな競技があることを、まして自己申告するだけで観察数をカウント、順位を決めるルールで競技が成立するなんて、全く知らなかった。 とにかく凄い世界だという感想ではあるが、個人的には、途中は中弛みで流し読みしてしまった。

Posted byブクログ

2019/01/12

ザ・ビッグイヤーって?  米国で行われる世界最大のバードウォッチング競技会 です。 それにに挑む男と鳥の狂詩曲 ♪ 「日本野鳥の会」が出しているノンフィクション。 面白そうです。 エピローグで、まったく野鳥のことを知らなかった著者(記者)が、 野鳥に興味を持ち、バードウォッチ...

ザ・ビッグイヤーって?  米国で行われる世界最大のバードウォッチング競技会 です。 それにに挑む男と鳥の狂詩曲 ♪ 「日本野鳥の会」が出しているノンフィクション。 面白そうです。 エピローグで、まったく野鳥のことを知らなかった著者(記者)が、 野鳥に興味を持ち、バードウォッチャーからバーダーへとはまっていくさまが描かれ、 これは読むと楽しいぞ!と引き込んでくれます。 結局時間がなくて、最初の方を読んだだけで中止。 映画化されたので、TVで放映されるといいけれど、見れるとは限らない! DVDを買おう! (*^_^*)♪ → 「ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して」 劇場公開日 2012年6月30日 DVD → ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して [DVD] ジャック・ブラック、スティーブ・マーティン、オーウェン・ウィルソン主演で、北米最大のバードウォッチング大会「ザ・ビッグイヤー」に参加する男たちの姿を描いたハートフルコメディ。 愛鳥家にとってあこがれの大会「ザ・ビッグイヤー」は、1年間に北米大陸で見つけた野鳥の種類の数を競い合う、アメリカ探鳥協会主催の記録会。 しかし、その大会に参加するには、仕事や家庭に支障をきたすほどの時間とお金を費やさなければならない。 年齢も立場も違う鳥好きな3人の男が、夢と現実の間で葛藤しながらも、野鳥を探し求めて奔走する姿を描く。 監督は「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル。製作総指揮にベン・スティラー。 内容と目次は 内容 : 一年間に北米大陸で見つけた鳥の種類の多さを競う記録会「ザ・ビッグイヤー」。 全てを投げ打ち大金をつぎ込んで鳥探しをする競技者・バーダー達の駆け引き…。 男のロマンを爽やかに描くノンフィクション。 スピルバーグ映画化。 著者 : ジャーナリスト。 『デンバー・ポスト』紙在職中にコロンバイン高校銃乱射事件の記事でピューリッツァー賞を受賞。 熱心な探鳥家でもある。米国デンバー在住。 2013/11/12 予約  11/20 借りて読み始める。 読み終わる。

Posted byブクログ

2018/07/03

世の中、様々な**バカがいるが、これはまさしく鳥バカ、バードウォッチング・フリーク達の群像劇である。舞台は全米探鳥協会が主催する全米探鳥競技大会。ルールは至ってシンプル。「元旦から大晦日の1年間で米国全土にいる鳥を最も多くの種類を見たものが優勝」というもの。審判や細かいルール、証...

世の中、様々な**バカがいるが、これはまさしく鳥バカ、バードウォッチング・フリーク達の群像劇である。舞台は全米探鳥協会が主催する全米探鳥競技大会。ルールは至ってシンプル。「元旦から大晦日の1年間で米国全土にいる鳥を最も多くの種類を見たものが優勝」というもの。審判や細かいルール、証拠の写真提出などもなく、「何月何日、どこで、何を見た」というリストの提供だけで、競技参加者はお互いを信じあってレースを年間で展開する。(実際には、希少種の鳥はこの競技に参加するバーダーによって一時的に集中的に見られてしまうため、お互いのデータを突合すれべ真偽のほどは分かるようになっている) 普通のこの競技の楽しみ方は、自分の生活圏でバードウォツチングをして、旅行先とかでもカウントしてそれを提出して自己満足する、みたいなものなのだが、中にはアラスカやアッツ島なども含む米国全土数千キロを常に移動し年間250日ぐらいを探鳥に費やすという猛者がおり、その猛者たちが自己レコードや「歴史上、最もアメリカ国土にいる鳥を1年間に見た人間」になるための挑戦を「ビッグイヤー」と呼ぶらしい。そのビッグイヤーの中でも稀に見る激戦かつ、もう二度と破られることはないであろう、1年間で745種類を記録した1998年のレースを、この本では3人のハードコア・バーダーを中心に追って構成している。 まずこの本ではバードウオッチングとアメリカ探鳥史を分かりやすく紐解いてくれる。そうかハンティングがエコになって、バードウオッチングに進化したんだ。。みたいな薀蓄が多数あった上で、いよいよ真打の3名の伝説のバーダー、即ち98年大会をぶっちぎりの1位で優勝したキャラも一番濃いサンディ・コミト、エリートビジネスマンにして何事にもスマートなアル・レヴァンティン、原発に勤める収入をすべて探鳥に費やし、女房にも逃げられた巨漢にして朝寝坊・大いびき男のグレッグ・ミラーが登場し、98年のビッグイヤーの詳細がつづられていく。 この本の帯にも「バカか偉業か?」と書かれているが、まさにおバカ全開のエクストリーム探鳥が展開されていく。1日数百キロの移動は当たり前。常に大しけの海に行ったかと思えば、人間が生きる上で極めて過酷な環境であるアッツ島に1週間滞在したり、あるいは空気も希薄な標高の山にヘリで探鳥をし、鳥の上から鳥を確認するといった完全に行過ぎたバードウォツチングがそこにに展開されていく。3人のそれぞれの立ったキャラもこの本のもう一つの味わいとなっている。(特にサンディ・コミトのキャラの強さは読者の頭の中に完全にイメージを作り上げる) やがて物語はTOP3人が共に700種を超えていく異常展開でのデッドヒートをハラハラドキドキに描き出してくれる。そして、運命の大晦日、3人はそれぞれの過ごし方で激闘のビッグイヤーを終えるわけだが、そこにはそこはかとない余韻が生まれる。(サンディコミトだけ、早寝をして、翌日元旦から新たな探鳥を全く懲りずにやりはじめるのだが。。) 人はなぜは他から見ると大して価値のないことに夢中になったり、身持ちを崩してしまうほどにのめり込んでしまうのだろう。。この本の物足りなさとある種の凄みはこの3人がバードウオッチングの魅力をほとんど語らないところにあるし、そんなことはこの本の主題ではないのかもしれない。

Posted byブクログ

2014/03/01

ノンフィクションの面白さをこれでもか!と教えてくれる本。 世界は何て広くて面白いんだろう。 北米を舞台に行われる「1年に何種類鳥が見られるか」というレース。バードウォッチングというともっとゆったりした物を想像するが、ここで行われるのはまさしく「競技」である。行動力、財力、運。全...

ノンフィクションの面白さをこれでもか!と教えてくれる本。 世界は何て広くて面白いんだろう。 北米を舞台に行われる「1年に何種類鳥が見られるか」というレース。バードウォッチングというともっとゆったりした物を想像するが、ここで行われるのはまさしく「競技」である。行動力、財力、運。全てを駆使して記録を目指す3人の男たち。3人ともそれぞれ個性的で面白い。 もっとゆるいと思っていたのに、最後の方は夢中になって読んでしまった。アッツ島のツアーがなくなってしまうと、今後この記録が破られるのも難しいのだろうなと思う。仕方がないとは言え、ちょっと寂しい。

Posted byブクログ

2010/04/05

「一年間で鳥を何種類見ることが出来るか」に金と時間と体力の限りを尽くして挑む、愛すべきバカ3人のドキュメンタリー。 あまりにも住む世界が違いすぎてフィクションのように思えるほど。

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2013/05/27

1年間にどれだけの鳥を見ることができるか?という競技会にのめりこむ男たちの話。 最初は結構退屈。それはバードウォッチや競技会、そしてこの本のメインの登場人物3人の基礎的なことを説明しなければならないからかと。 3人がそれぞれの事情と戦略を抱えて探鳥に奔走する様は読んでいて苦笑さ...

1年間にどれだけの鳥を見ることができるか?という競技会にのめりこむ男たちの話。 最初は結構退屈。それはバードウォッチや競技会、そしてこの本のメインの登場人物3人の基礎的なことを説明しなければならないからかと。 3人がそれぞれの事情と戦略を抱えて探鳥に奔走する様は読んでいて苦笑させられたり考えさせられたり。 興味のない人間には何の意味もないことに大金や長時間を費やし、満足する。栄誉は同じ価値観を持つ人間にしか分からない。 そこまで夢中になれる対象があるのはすばらしい。 終盤、それまでお互い接触のなかった3人がそれぞれの記録を知り、ライバル心をむき出しにするところから(遅まきながら)話は俄然面白くなる。 探鳥に賭ける情熱がますます盛んになるからだ。 勝負の結末について、この本はそれほどページを割いていない。短いエピローグが十分にそれを補ってくれる。 読んでいるうちにのめりこむ本ではあるけれど、でもやっぱりバードウォッチはよく分からない世界だ。

Posted byブクログ

2009/10/04

ビッグイヤーとは、北米大陸で1年間に何種類の鳥をみることができるかにチャレンジする試みのこと。本書は1998年に実際に繰り広げられた3人の探鳥家によるビッグイヤーの記録。というのは簡単だが、実際に行われることはほとんど狂気と紙一重。一年間、家庭生活を含めほぼすべてを犠牲にし、膨大...

ビッグイヤーとは、北米大陸で1年間に何種類の鳥をみることができるかにチャレンジする試みのこと。本書は1998年に実際に繰り広げられた3人の探鳥家によるビッグイヤーの記録。というのは簡単だが、実際に行われることはほとんど狂気と紙一重。一年間、家庭生活を含めほぼすべてを犠牲にし、膨大な費用をかけ、時には身の危険にもさらされながら、鳥を見るためにだけ文字通り北米大陸中(南はメキシコ国境、北はアラスカ、アリューシャン列島)をかけめぐるのである。どんな分野にせよマニアの世界は部外者には窺いしれないものであるが、探鳥の世界においてもまたしかり。特に、ものの「収集」ではなく、単に「見る」、その一点にここまで情熱を傾ける様子には感銘さえ覚える。三人の悪戦苦闘に過度に感情移入しないで、適度なユーモアを交えたドキュメンタリータッチの文章がよい。

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