大田南畝・蜀山人のすべて の商品レビュー
達人南畝の真面目
本書は、立派な装丁の本です。高価ですが、南畝ファン、並びに、江戸時代の文化に興味がお有りの方にはかっこうかと思います。 内容は、南畝苦難の生い立ちから、その死まで、かなり手短に述べられています。小説ではありません。 江戸時代化政期に爛熟した文化的背景と政治状況が分かります。 ...
本書は、立派な装丁の本です。高価ですが、南畝ファン、並びに、江戸時代の文化に興味がお有りの方にはかっこうかと思います。 内容は、南畝苦難の生い立ちから、その死まで、かなり手短に述べられています。小説ではありません。 江戸時代化政期に爛熟した文化的背景と政治状況が分かります。 全体の構成は、大田南畝の遺作資料の紹介にページの過半が割かれ、南畝の文学分野での功績と影響に焦点を当てた本のようです。ですから、美術品に関心のない人には退屈を感じるかもしれません。 人間大田南畝をその遍歴から嗅ぎ分けるには不向き。美術的傾向が薄い向きには本書は重宝しないかと思います。つまり、資料的価値に重きを置いた本になります。
聖熟女☆ミ
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