社会運動の社会学 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
社会運動という言葉は、かつての左翼の過激性をともなってすぐに否定・敬遠されてしまう。世の中の平和と安定を求める圧倒的な方向性の前に、この言葉はどこか隅にやられていたと思う。 しかし、単純なレッテルと排除では、運動の持つ創造性や正義、有意義、必然性がはるか遠くに押しやらてしまう。 この本では、社会運動論を分かり易く説明し、豊富な事例をもとに、現代の社会がどのような状況にあるかを的確に教えてくれる。 政治の混乱、市場の失敗、地縁・血縁の綻び、それではいま崩れつつある社会をどのように立て直したらよいのか?市民やNGO・NPOの自律的な取り組みにますます注目が集まる中で、一読の価値はあると思う。
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