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大東京三十五区 冥都七事件 の商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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まるで、ちょいと気の…

まるで、ちょいと気の利いた紙芝居を読んでるみたい。語り口調がなんともいえない感じなので、最初はちょっと読みづらかったのだけれど、読み進めていくうちに、分からないとところは分からないなりに、流し読みするというコツ(?)を覚えました。大東京、帝国、小難しい探偵ものではないのだけれど、...

まるで、ちょいと気の利いた紙芝居を読んでるみたい。語り口調がなんともいえない感じなので、最初はちょっと読みづらかったのだけれど、読み進めていくうちに、分からないとところは分からないなりに、流し読みするというコツ(?)を覚えました。大東京、帝国、小難しい探偵ものではないのだけれど、これも加納氏や北村氏お得意の日常の謎シリーズになるのかも。てことは、ちょろ万がワトソンで、玄翁先生がホームズかな。

文庫OFF

戦前の東京を舞台にし…

戦前の東京を舞台にした推理小説。小野不由美や京極夏彦が好きな方には良いかも。

文庫OFF

2020/02/29

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2017/01/post-de58.html

Posted byブクログ

2013/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昭和初期に生きるすばしこいお調子者の学生と仙人然とした明哲な御隠居が東京で起こった数々の面妖奇怪な事件を追うというストーリーが、落語の語りのような軽妙で小気味よい独特の文体で綴られる 物語の背景となる時代の風俗・文化・世相が事件のトリックに上手く絡められており、本著の随所から日本近現代固有の空気が感じられるように凝らされていて面白かった

Posted byブクログ

2014/02/02

時は昭和の初め頃、早稲田の書生が持ち込む怪奇な事件を、隠居の大家が一刀両断。エログロナンセンスな時代背景に講談調でテンポよく語られる連作短編形式のお噺。 快刀乱麻を断つがごとくの明晰なロジックに小気味よさがあり、全編通して 明らかになる謎も楽しませてくれる、隙のない構成が素晴ら...

時は昭和の初め頃、早稲田の書生が持ち込む怪奇な事件を、隠居の大家が一刀両断。エログロナンセンスな時代背景に講談調でテンポよく語られる連作短編形式のお噺。 快刀乱麻を断つがごとくの明晰なロジックに小気味よさがあり、全編通して 明らかになる謎も楽しませてくれる、隙のない構成が素晴らしい。 特殊な講談調の語り口ということで、文学的な要素は感じられないため好き嫌いの分かれそうな作品ではあるが、読み物としては面白く、レトロな世界へ連れていってくれるだろうと思う。

Posted byブクログ

2017/08/15

 講談調の文章なので、なんだか寄席で怪談話を聞いているような感じの本です。 七不思議自体はは作者の創作だと思います。時代設定は乱歩の時代あたりなので、その当たりの妖しい雰囲気も楽しめます。

Posted byブクログ

2010/12/28

 まあ、本当にそんなことが起こりうるのだろうか、ということはさておき、このレトロな語り口がたまんない。結構面白かった。しかし爺さん賢すぎるだろういくらなんでも。安楽椅子探偵はどうも苦手だ。で、最後のどんでん返し! は、別になくてもよかった(笑)  実はこの文庫を紛失してしまって見...

 まあ、本当にそんなことが起こりうるのだろうか、ということはさておき、このレトロな語り口がたまんない。結構面白かった。しかし爺さん賢すぎるだろういくらなんでも。安楽椅子探偵はどうも苦手だ。で、最後のどんでん返し! は、別になくてもよかった(笑)  実はこの文庫を紛失してしまって見当たらない。どこ行ったの~。

Posted byブクログ

2010/02/08

予想通り好みの内容でした。 3部作の1。この後「夭都」「亡都」へと続く。 昭和初期を舞台にした味のある探偵小説。 玄蕃翁がとにかくかっこいいのです!

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2009/10/04

帝都東京を舞台に、間借り人が持ち込む摩訶不思議な謎を題材に、鮮やかな推理の冴えを見せる縁側探偵「玄翁先生」。 血を吐く松。 消える幽霊電車。 天に浮かぶ文字。 レトロでモダンな探偵譚、ここに登場。

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2010/10/04

「まったき、玄きうつろであろう」 大東京三十五区シリーズ 独特の言い回しなので時代小説を読み慣れない方にはちょっとつらいかもしれません 読みなれていても案外難しいかも… 時代は昭和初期 玄翁先生の安楽椅子(というより縁側)探偵ものです 何だか阿閉君(ワトソン役)になった気分で...

「まったき、玄きうつろであろう」 大東京三十五区シリーズ 独特の言い回しなので時代小説を読み慣れない方にはちょっとつらいかもしれません 読みなれていても案外難しいかも… 時代は昭和初期 玄翁先生の安楽椅子(というより縁側)探偵ものです 何だか阿閉君(ワトソン役)になった気分で 玄翁先生の謎解きを拝聴することができます 時代描写が細かくて本当に面白い 探偵役の玄翁先生は何だか子供っぽくてチャーミング 同レベルの阿閉君との掛け合い問答が最高に面白いです ただ先生の謎解きについてはちょっと卑怯だ!と感じます(苦笑)

Posted byブクログ