精霊の木 の商品レビュー
守り人シリーズ、獣の奏者から上橋菜穂子さんに魅了されこちらを読みました。 知らない、見たこともない世界なのに目の前にあるような壮大な景色に圧倒されました。 とてもおもしろかったです。
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「超能力、目覚める」 鮮明に覚えている夢。 理由があるから誰にも言ってはいけないと言うのだろうが、その理由を話さなければ納得しづらいのでは。 子供ならではの好奇心なのだろうが、これ以上知ってしまうのは良くないのではないか。 「精霊の道の伝説」 監視対象はいつでも。 今に至るまで...
「超能力、目覚める」 鮮明に覚えている夢。 理由があるから誰にも言ってはいけないと言うのだろうが、その理由を話さなければ納得しづらいのでは。 子供ならではの好奇心なのだろうが、これ以上知ってしまうのは良くないのではないか。 「精霊の道の伝説」 監視対象はいつでも。 今に至るまで語られた物語があるのであれば、科学的解明も大切かもしれないが話を聞くのが重要だろう。 自分たちが見られていると知っているのであれば、軽率な行動は余りにも危険だろうに。 「夢の語り部」 追体験で知る真実は。 危険を承知で助けてくれる者がいるというのに自身の事に手一杯になると、それすらも気付けないのかも。 知って良いのか分からない所まで踏み込んで来たが、選ぶ道を誤ると大変な事だろうな。 「追ってからのがれて」 どうしても行きたい。 自分一人で行動に移すのは勝手だが、忠告されたにも関わらず何一つ計画無しに突っ走った結果だろうな。 しっかりと話をしていれば、逃げ回るよりも違う方法を使い辿り着くことが出来たのでは。 「闇にひめられた歴史」 過去に行われた事柄。 どのタイミングで地上に出ようとしたとしても、大凡の居場所はバレているのだから仕方の無いことだろ。 知っている者達が減っていけば、自然と真実は闇の中に消そうと考えるのは利口だろうな。 「精霊の歌の秘密」 時を超えて届ける歌。 辛い現実を一人で生き抜いてきた矢先の出会いは嬉しいだろうが、今更声をかけられても苦しいだけだろ。 いつ産まれるか分からない者が夢を見る事を信じていたからこそ、あの場で伝えたのだろ。 「暗号の解読」 歌われた場所を探し。 子供二人だからと手を抜いたせいもあるだろうが、夢の中で得た知恵も使い上手く翻弄しているのでは。 空想の夢物語の様な話と、現実味のある科学的な話をされたら信じるのは後者が多いだろ。 「精霊の木」 長い年月をかけ林に。 始まりは最後の一本だったかもしれないが、それを大切に護ったからこそ夢の様な景色に出会えたのかも。 どれだけ嘘を重ねたとしても、その景色を見てしまえば本当なのか疑う者が現れるのでは。 「最後の賭け」 化けの皮を剥がす為。 茶番で終わらせようとするには相手に対する知識が足りないうえ、役者も少なすぎたのが敗因だろうな。 狂言の様に見えたかもしれないが、必死に訴える姿に何かがおかしいと思うのではないか。 「そして、未来へ」 旅を経て変わった事。 護ってくれる者たちがいなければ、好奇の目どころか面白可笑しく記事にされて生きるのも大変だったろ。 偶然にも処分されてしまった中にあったからこそ、皆が何も変わらず生活出来るのだろう。
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上橋先生デビュー作、SFだったんか!!? 文体っていうのかな?語彙?とかも全然私の知ってる上橋菜穂子ワールドじゃなくてびっくりした…そりゃそうか初期も初期だもんな… 先生もあとがきで書かれてるけど、確かにテーマ?みたいな物語の根源に流れてるものみたいなのはいつもの上橋先生っぽい...
上橋先生デビュー作、SFだったんか!!? 文体っていうのかな?語彙?とかも全然私の知ってる上橋菜穂子ワールドじゃなくてびっくりした…そりゃそうか初期も初期だもんな… 先生もあとがきで書かれてるけど、確かにテーマ?みたいな物語の根源に流れてるものみたいなのはいつもの上橋先生っぽいんだけど、ちょっと今とカラーが違う気もする…
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#日本SF読者クラブ 上橋菜穂子氏のデビュー作(改訂版であるが)。SFファンタジーとでも言うべき作品。最近、新潮文庫から再刊されたが、この本は偕成社版で、児童書あつかい。漢字にはルビがふってある。図書館でも児童書コーナーにあった。上橋先生は、「伝説巨神イデオン」のファンなんだよな...
#日本SF読者クラブ 上橋菜穂子氏のデビュー作(改訂版であるが)。SFファンタジーとでも言うべき作品。最近、新潮文庫から再刊されたが、この本は偕成社版で、児童書あつかい。漢字にはルビがふってある。図書館でも児童書コーナーにあった。上橋先生は、「伝説巨神イデオン」のファンなんだよな。
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守人シリーズでもおなじみの筆者のデビュー作。未来の宇宙開発の中で滅ぼされた民族。その子孫に超能力が目覚めたことで民族の過去が明らかになる。筆者が着想を得たという、老人と少女の会話のシーンは、物語の中核となるたけでなく、その後の作品の世界観や設定にも繋がったかと思うと何度も読んでし...
守人シリーズでもおなじみの筆者のデビュー作。未来の宇宙開発の中で滅ぼされた民族。その子孫に超能力が目覚めたことで民族の過去が明らかになる。筆者が着想を得たという、老人と少女の会話のシーンは、物語の中核となるたけでなく、その後の作品の世界観や設定にも繋がったかと思うと何度も読んでしまう
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
児童文学作家としてのデビュー作。舞台は近未来。 架空のナイル星に住む15歳の少年・シンと、従妹のリシアが、「ロシュナール」という迫害を受け続けた先住民の謎に迫るファンタジー大作。ヒットラーじゃないけど、人間の卑劣さ、醜さを描いた課題作でもあるように思えた。なので、児童文学とは言え、問題意識のある作品だと思う。 それにしても、上橋さんがこのような、横文字を使った作品を書いていたとは新鮮である。 個人的には、やっぱ「守り人シリーズ」のような大自然が目の前に広がるような世界観が上橋作品の中では好きかな。
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設定が近未来的なせいか、デビュー作だからか、なんとなく薄っぺらい印象。 児童文学なためかひらがな表記が多く、読み進めるのに難儀しました。 環境破壊が進み、住むことの適わなくなった地球から離れた人類が辿り着いたナイラ星が舞台。 彼らは先住民を「野蛮」と蔑んで迫害し、資源を独占する...
設定が近未来的なせいか、デビュー作だからか、なんとなく薄っぺらい印象。 児童文学なためかひらがな表記が多く、読み進めるのに難儀しました。 環境破壊が進み、住むことの適わなくなった地球から離れた人類が辿り着いたナイラ星が舞台。 彼らは先住民を「野蛮」と蔑んで迫害し、資源を独占する。そして自分たちのユートピアを築きあげたのだった。もちろんそんな歴史は、政府の思惑により何重にも包まれたオブラートで美化されている。 環境破壊、強奪、実力支配、黒歴史には蓋を。 ファンタジーでありながら、現代社会の歪を写しとっている筆致はさすが上橋さんと言える。 ぜひ大人向けに、漢字を増やして文庫化してほしいものです。
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デビュー作らしい。再版のあとがきには今の自分とずいぶん考え方や感じ方が違うとのことだったが、世界の捉え方や民族、文明といったものの捉え方、守り人やエリンを書いた人だなあと思う。食べ物も然り。おいしそう。
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上橋菜穂子さんのデビュー作。読むのは3回目くらいです。やっぱり面白い!リンガラー・ホウ〈精霊の木〉とか、アガー・トゥー・ナール〈過去を夢見る者〉とか、言い方が好き!!ロシュナールの〈母たち〉が、957年の月日を経て、リンガラー・ホウの種を求めて〈精霊の道〉をやってくる。「アガー・...
上橋菜穂子さんのデビュー作。読むのは3回目くらいです。やっぱり面白い!リンガラー・ホウ〈精霊の木〉とか、アガー・トゥー・ナール〈過去を夢見る者〉とか、言い方が好き!!ロシュナールの〈母たち〉が、957年の月日を経て、リンガラー・ホウの種を求めて〈精霊の道〉をやってくる。「アガー・トゥー・ナール、夢見ておくれ、この夕方を。そして、であっておくれ、リンガラー・ホウに」まだ見ぬ子孫に未来への希望を託すドン。また次に〈精霊の道〉が開くとき、誰かがロシュナールの思いを継いで、リンガラー・ホウを守っていますように。
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侵略されて消された民族と、その民族が語り継いできた何かが、それを知らない侵略者の側から見たら脅威で、それが何であるかを主人公たちが探し求める。 この方の追求するテーマのようです。 精霊の守り人を読んだ後に、この方の作品を読んだはずなのですが、初めて読むような緊張感がありました。
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