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箱根の坂 新装版(上) の商品レビュー

3.5

29件のお客様レビュー

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戦国時代初期に活躍し…

戦国時代初期に活躍した北条早雲の人生を描いた作品。上中下三巻完結。

文庫OFF

北条早雲の成り上がり…

北条早雲の成り上がり人生。斉藤道三に似てる。

文庫OFF

2025/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北条早雲(伊勢新九郎)の一代記。 上のほとんどは応仁の乱(1467年)の話で、農村(地侍)の力、家族制度(長子相続、次男以下は「厄介」)、捨て聖(願阿弥)、足軽たち(骨皮道賢)などが書かれている。 物語は京都近くの山里、田原郷の「若厄介」山中小次郎が、荒木兵庫とともに千萱という娘を伊勢家につれていくところから始まる。千萱たちは伊勢家で鞍造りをしている新九郎と会う。千萱は兄(とされる)新九郎に心ひかれながらも、駿河から出て来た今川義忠に通われる。新九郎は小次郎と兵庫が足軽大将、骨皮道賢に鞍を届けにいったまま帰らないので、迎えに行き、足軽の戦いにまきこまれる。やがて京は応仁の乱へ突入し、新九郎は足利義視をつれて逃げる。千萱は今川とともに駿河に去る。乱の後、諸国を放浪していた新九郎は駿河で農民に襲われ、身ぐるみ剥がされ、そこで偶然、千萱と再会する。駿河の商人法栄と会う。京にもどった新九郎は鞍づくりを続けていたが、そこに法栄がやってきて、今川家の当主、義忠が討ち死にし、北川殿(千萱)が孤立無援であることを知り、京の女 小観音と別れ、駿河にむかう。 足利義視と新九郎が『孟子』の革命思想を語るところがある。

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2024/10/05

2024/10/5読了(再読) 『乱都』を読んでいたら、「伊勢新九郎」という懐かしい名前が出てきて、久々に読み返したくなった。 司馬遼太郎の描く主人公は、己の信念と目標の為に逆境をものともしないが、特に幕末ものでは、志半ばで斃れる悲劇の人物が多い印象(『花神』『峠』『燃えよ剣』『...

2024/10/5読了(再読) 『乱都』を読んでいたら、「伊勢新九郎」という懐かしい名前が出てきて、久々に読み返したくなった。 司馬遼太郎の描く主人公は、己の信念と目標の為に逆境をものともしないが、特に幕末ものでは、志半ばで斃れる悲劇の人物が多い印象(『花神』『峠』『燃えよ剣』『世に棲む日日』『竜馬がゆく』etc.)。この点、本作は新九郎、後の北条早雲が関東の覇者となり、後北条氏の礎を築くサクセスストーリーで、読後感は明るい。加えて上中下巻それぞれに、村上豊氏の描く関連地図が載っているのだが、これがユーモラスで、テキトーな感じに見えて、でも判りやすい。こういった所で、個人的にはポイントが高い作品である。 さて。――本作も『乱都』と同じく〈応仁の乱〉から始まるが、開始100頁を超えて漸く登場する伊勢新九郎は、伊勢家の末端も末端で、細々とお家芸の鞍作りをしている、官職無し、ついでに野望も無しの人物。一応、大名の申し継ぎもやっていたが、足利義視の京都脱出に付き合った後は浪人となって、40歳過ぎで鞍作りの技術で方々を回って食っている有様。『人間五十年……』とかいっていた時代の事ゆえ、普通なら完全に此処で”上がり”です(結果的にこのヒトは90歳近くまで生きる――近年になって、もっと若かったのでは、という説が有力らしい――けど)。 ところが、駿河の守護大名の今川義忠が討ち死にし、そこに嫁いで嫡男を産んでいた妹分の立場が危うくなったと聞き、更にその後見を頼まれる事に。先述のように官職にも就いてなければ、軍事力も何も持っていない、素浪人がどうするのか……? という所で中巻に続く。

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2023/03/18

戦国武将の先駆けとして名高い北条早雲の若い頃は、名門伊勢氏と言っても枝葉の方で、京で家伝の鞍を作っていたという。どう運命が変わっていくか。 上巻では、応仁の乱で荒れた京の様子がよく分かる。

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2020/03/31

【読了メモ】宮城谷昌光さんの小説で伊勢宗瑞に触れて以来、いつか読まねばと思っていた作品。もだもだ悶々としてる前半生が人間臭くて良い。

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2019/04/06

先日、東大阪市の司馬遼太郎記念館に行ったことをきっかけに購入しました。 これまで戦国時代(織田信長、武田信玄、斎藤道三、毛利元就等)にフォーカスした作品は読んだことがありました。しかし、応仁の乱から戦国初期は扱っている本の絶対数も多くなく新鮮だろうと思い手に取りました。 上巻...

先日、東大阪市の司馬遼太郎記念館に行ったことをきっかけに購入しました。 これまで戦国時代(織田信長、武田信玄、斎藤道三、毛利元就等)にフォーカスした作品は読んだことがありました。しかし、応仁の乱から戦国初期は扱っている本の絶対数も多くなく新鮮だろうと思い手に取りました。 上巻を読み終わって、伊勢新九郎が北条早雲になるとは到底想像できません。中巻以降の展開が楽しみになる一冊です。

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2019/03/06

いつ始まったのかもわからない、なぜ始まったのかもわからない応仁の乱に翻弄される京の人々。 天皇の側近、伊勢氏の屋敷の片隅に小屋を建て、鞍作りで細々と暮らしを立てている新九郎。 彼の立身出世物語のはずなのだが、10年ほどの歳が流れて、今のところまだ出世はしておらず、箱根にもたどり...

いつ始まったのかもわからない、なぜ始まったのかもわからない応仁の乱に翻弄される京の人々。 天皇の側近、伊勢氏の屋敷の片隅に小屋を建て、鞍作りで細々と暮らしを立てている新九郎。 彼の立身出世物語のはずなのだが、10年ほどの歳が流れて、今のところまだ出世はしておらず、箱根にもたどりついていない。 上巻の主役は応仁の乱だったかもしれない。 今川家の嫡子を生んだ妹の千萱に呼ばれ、駿府へと向かうところで次巻に続く。 頭が切れ、肝が据わっているけれども、所詮本家本流にはなれない身分。 欲を持たず、目立つことなく、ひょうひょうと生きる新九郎の内心の思いは、本人にもわからない。 そんな彼がどうやって歴史の表舞台に躍り出てくるのか。 続きが楽しみ。

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2015/08/16

20150815 興味はあったがなかなか知る機会が無かった。大道の司馬遼太郎で書かれてない訳はなかったのだが。今の所、平坦なストーリー。この後、どう転換するのか?楽しみだ。

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2015/02/21

北条早雲の伝記。上巻は京で「作りの鞍」を作っていた伊勢新九郎が骨皮道堅という足軽と組んで闘うところが印象に残った。世の中がメチャクチャになる前夜の様子や雰囲気がよく伝わってきた。

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