ロックンロール七部作 の商品レビュー
ロックをテーマに世界をロール(流転)する七部作。面白い。最初か著者の世界にぐっと引き込まれる。「ベルカ、吠えないのか」は大好きな小説のひとつだが、それに続く面白さ。 ゲーター・ギターの話しが一番好きだ。 装丁、人物名など、癖が強すぎるのもよい。
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ロックンロールが七大陸をめぐる話。 文章がリズミカルで、クセが強い分、とっかかりにくい面もあるが、うまくそのリズムに乗れると、すごく気持ちよくぐいぐい読める。
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良くも悪くも、この本はまともに感想が書けない。(でも、読み終えたっていう事実は記しておかねばならない、って私は思うわけ。何故ならあたしは「ベルカ、吠えないのか?」の後にこれを読んでいて、それはそれだけでもとっても意味があることだからだ)
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ごりごりしているイメージで、ついていくのに大変だったのだけれど、 「もっていかれる」瞬間があった。 これは、ロックを聴いているときに感じるものと似ていた。 それだけでも評価せざるを得ない。
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20世紀はどんな百年だったか? 「戦争の世紀」? それは違う。 戦争は19世紀にもあったし、18世紀にもあったし、当然ながら21世紀にもある(悲しいことだけど)。 20世紀は「ロックンロールの世紀」だ。少なくともその後半は。 ロックンロールは19世紀にはなかったし、18世紀にもな...
20世紀はどんな百年だったか? 「戦争の世紀」? それは違う。 戦争は19世紀にもあったし、18世紀にもあったし、当然ながら21世紀にもある(悲しいことだけど)。 20世紀は「ロックンロールの世紀」だ。少なくともその後半は。 ロックンロールは19世紀にはなかったし、18世紀にもなかった(21世紀がどうかは…各自で考えて!)。 この小説はロックを主題としているが、音楽小説ではない。 ロックは爆音で鳴り響いたりもするし、ただのBGMだったりもする。 語られるのは人々の織り成す壮大な物語。 人々は20世紀を走った。そこにはロックンロールが流れていた。 個人的にはインド編(?)が一番良かった。
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それから彼が解凍される時を待つ。氷の中から釈かれるのを待つ。その瞬間に、目覚めて彼は尋ねるだろう。いずれ出来事は過去形で記録されて、物語られるだろう。無数の異説に彩られながら。すなわちーたとえばーこんなふうに。 そして彼は訊いた、君は誰なんだ?と。
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古川日出男の作品の中でも彼の好きな言葉(?)「ロックンロール」について扱った作品。 ロックがロールして世界中を駆け回っているわけで、こういう古川作品らしい壮大な物語は面白かったです。 でも他の作品と比べると…と思うと、五つ星はつけられんのである。
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好き嫌いの分かれる作家だとは思います。最初の数ページを繰っていただいて、 「・・・自分はこの文章は向かないな。」 と思ったら、それは向かないのです。仕方ないのです。そこは強弁しようとは思わないません。でもあいかわらず神作品。内容は完全に忘却したけど。(←ダメ人間・・・。)
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大雑把に言うと全てがあまりにも自分の好みでは無く、読むのが苦痛に感じて途中でギブアップ... う〜ん、また違うタイミングでトライしてみよう。
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ロックでポップな、新たなる20世紀神話。 "あたし"が語るのはロックンロールの誕生と隆盛。爆発的に広がるロックを追いかけつつ、物語は20世紀という時間、七大陸という空間を呑み込んでゆく。壮大なヴィジョンで描き直す新・20世紀史。
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