罪に濡れる夜に の商品レビュー

中原一也(著者)

高校時代までの幼馴染…

[文庫ＯＦＦ]

高校時代までの幼馴染(男）が、実は昔から自分(男）を好きだったのを知り、神父という職業柄、葛藤する主人公。一定のクオリティがあり読ませますが、同じ著者の「愛してないと云ってくれ」が非常に面白かっただけに、比べると評価は下がってしまいます。話を盛り上げるため、いや～な女も出てきて、こっちの気分も悪くなった・・。でも、文章はうまいし、話の流れに不自然さもないし、この設定に惹かれる人はご一読を。

2009/10/04

神学校を卒業し、司祭として郷里に派遣された十夜は、幼馴染みで親友だった大地と再会する。
旧交をあたため、穏やかな友情をかみしめる十夜だったが、気安さから出た振るまいを誤解され、憤った大地に半ば無理矢理に抱かれてしまう。
手のひらを返したように強引になる大地と、司祭としての自分に板挟みになる苦しみから、一度は別れを選ぶ十夜だったが…。