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ピカソに見せたい! の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2009/12/12

何よりも感動したのは、著者が、どの子の絵にも良さを見出してほめること。 それも、形だけでなく、心から。

Posted byブクログ

2010/03/14

(2009.05.11読了) NHKテレビの番組「課外授業ようこそ先輩」の2004年5月16日放送分をもとにして作成された本です。 山本容子さんをとりわけ好きというわけではないけれど、挿絵を描いた本とか、エッセーとかをいつの間にか何冊か読んできています。 この本も、100頁ほどな...

(2009.05.11読了) NHKテレビの番組「課外授業ようこそ先輩」の2004年5月16日放送分をもとにして作成された本です。 山本容子さんをとりわけ好きというわけではないけれど、挿絵を描いた本とか、エッセーとかをいつの間にか何冊か読んできています。 この本も、100頁ほどなので、すぐ読めそうとか思って購入してしまい、読んでみました。 実に気軽にというか、他の人にない視点から版画を制作していることがわかりました。 山本さんの仮想敵は、ピカソだということです。 「ピカソに勝つには、ピカソが描かなかったものではなく、描けなかったものを描くしかない。」 例えばパソコンなど、ピカソの時代にはなかったもの、すなわちこの時代が生み出したものを描く、ということです。 それで、習いたての銅版画の技法を使ってバンドエイドやおろし金、両刃のカミソリなど、今まで誰もモチーフにしなかった小さなものたちを使って、ユーモアのある世界を描き始めた(25頁) 子どもたちに絵にならないものを考えてもらいました。ホッチキスの針、指サック、虫眼鏡、毛糸、ピンセット、パンチの屑、等。 子どもたちに絵にならないものを使って版画を作ってもらいました。絵と版画が違うところは、絵の場合は、物を見ながらそれを紙の上に描いてゆくのですが、版画の場合は、対象物に絵の具を塗って、それを紙に押しつけることができることです。 紙に写し取られたものから触発されたイメージに従って、絵のイメージを膨らませるという作業を通して、思いがけない作品になっていく過程を描写しています。 出来上がった子どもたちの作品がカラーで掲載してあります。 見事な授業です。作品製作の面白さを子どもたちが体感できたのではないでしょうか。 ●関連図書 「ルーカス・クラナッハの飼い主のメキシコ旅行」山本容子著、徳間書店、1992.03.31 「花のレクイエム」辻邦生著・山本容子絵、新潮社、1996.11.15 「ルーカス・クラナッハの飼い主は旅行が好き」山本容子著、中公文庫、1999.07.18 「デューク」江國香織著・山本容子絵、講談社、2000.11.01 「世にも素敵なオードリー王国」山本容子著、講談社+α文庫、2003.01.20 「ピカソに見せたい!」山本容子著、ちくまプリマー新書、2005.08.10 (2009年5月30日・記)

Posted byブクログ

2009/10/04

子どもが絵を描くときの快感だとか、そういったところが資料になって、あとはただ純粋に読み物として楽しみました。この新書シリーズは、もうちょい文章がぎゅっと詰まっててくれればなあ……。(図書館本には丁度いいけど、買いたいとはあまり思わない)

Posted byブクログ

2009/10/04

子供の絵って本当にすごい。 すごいっていうか、こういう風に上手く引き出しだ山本さんにも感心。 いやーすごいな。

Posted byブクログ

2009/10/04

絵を描くということが知識を要するものというわけではなく、自分にしかできない表現を楽しむ行為であることを思い出させてくれた。

Posted byブクログ